これは、私の部屋の写真だ。

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部屋の奥に、つり目の絵がある。
彼は羊で私の夢の中に出てくる。

それは、山岸涼子さんの描くニジンスキーの姿であり
フレディー・マーキュリーさんが飛び跳ねるI Want to Break Freeであり
谷山浩子さんの歌う「森へおいで」である。

私の中に入ってきた彼ら牧羊神の姿は
湖面に溶けてガラスの丘となり、野山を駆け巡って
永久に森の中で過ごしている。

孤独の象徴として笑顔を絶やさず私の一部を隔離する人となった。
それはガラスの皮膚となっていつでも私を覆っていた。

彼らの森は私の一区画で、いつまでも暗く生い茂っているのだ。
彼らの森は私の安らげる場所だが、近々公園ができる。
アイスクリームスタンドもできるかもしれない。

それでも、公園の奥からは黄金の角を鳴らす羊の笑い声は絶えないのだ。