24時間前
いまから24時間前のわたしは、ぶっこわれていた。
24時間よりちょっと前からパニックになっていて、そのパニックのきっかけは、お金を使ったこと。
自分がお金を使ってそのあやまちに気づいて自分でパニックになっていた。
パニックになって、寝る前の薬を早めの時間に飲んでパニックは落ち着きかけた。
だから親友に電話して「落ち着いてきたよ、でも今日はたいへんだった」というはなしをしようと思って電話をかけた。
親友は晩ご飯を食べてるよと言ったので10分話して電話を切って、そのあと。
晩ご飯食べてるときに電話につきあわせてしまったことを、ものすごく悪いことだと思って「ああ、わたしは親友とその奥さんに嫌われてしまった」と考えた。
「ご飯ってわかってるのになんで電話してくるの」って思ってるにちがいないと思い込んだ。
わたしはいま躁転していて、自分の考えや行動を制御できない。
だから電話やメールで迷惑や心配をかけてしまう。
このままでいいわけがない。
早く治さないといけない。
がんばって治さないと。
と、思っていたら涙がとまらなくなった。
親友がわたしのことを嫌わないでいてくれるのはわかってるのに、嫌われた、だからがんばらないと。
そう思うほど涙がつぎからつぎにでてきた。
ぶっこわれた。そう思った。
親友を失った。がんばって失敗したことを取り戻さないといけない。
躁がこんなにひとの迷惑になることを知らなかった。
がんばって治さないと、がんばって治さないと。
とにかくがんばろうばかり考えていた。
そして、そのがんばろうという考えが自分の身を滅ぼすであろうことを自覚していた。
がんばろうと思う自分を「あーあそんな無理しようとしたら入院になるのに」と思う自分がいた。
つらい。ぶっこわれたことがこわい。
入院なんてしたくないけどこれは入院したほうが楽かもしれない。
親友に「わたしはあなたに嫌われる」とメールしてずっと泣いていた。
親友がメールをくれたが、見る勇気がなくて結局号泣しながら泣き寝入りした。
飛び降りてしまいそうな気がしてしかたなかった。
それが24時間前のこと。
今朝起きたら、ぶっこわれたのが落ち着いていた。
メールには「嫌わない」とあって、わたしはそれをわかっていた。
夜中泣きわめいて、寝て起きたらケロッとしてるなんて茶番に親友をまきこんでしまって本当につらい。
24時間前には絶対戻りたくない。
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