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愛でる、愛でる、セト鬱ミ

愛されるための最短ルートは、まずは自分が何かを愛でることだと思っている。

ワタシは"愛でる"ことが苦手だ。
虫、人間、その次に、だ。
この世に生まれ落ちて自我が芽生えて以来、ワタシは愛された記憶がない。というよりも、愛されているという実感がなかった、に近いのかもしれない。
シングルの家庭で厳しく育てられた過去、対人関係トラブルに溢れ泣きながら過ごした学生時代、自分で自分を認められず許すことができないが故に、自分で自分を殺し傷つけている現在。
対象を愛でる以前に、ワタシは人生が苦手なのだ。
人生なんてクソくらえなのだ。

しかしなのだ。上司が2人で話す機会を設けてくれた。自分の行動に自信が持てないこと。1つの出来事をきっかけにセトウツミ状態(躁鬱のメタファー)であること。上司は何も言わずただ聞いてくれた。全て話した後に一言。
「フムフムは、実は愛されてるよ。」
昨年の長、現在の長がワタシのセトウツミに気づき、上司に「フムフムがセトウツミなので気にかけて見て欲しい」と直談判してくれていたのだ。
勿論上司は元よりワタシのセトウツミに人一倍気にかけてくれていた。だが、長たちが後輩の為にと動いてくれていた事実に驚いた。嬉しかった。何より知らなかったワタシの視野の狭さに落胆した。
小さな惑星に閉じこもり、人を嫌い、弄れマンのチンチクリンは、実は、大きな大きな愛で包まれていたのだ。
あア、愛されていたのだ。
ワタシを愛してくれている長たちの周りは、愛で溢れている。みんな大好き長パンマンなのだ。

ワタシも誰かのために愛を持って行動できる人になりたい。
もしも小さな小さな惑星に閉じこもり、ひっそりと涙を流している人に気づいたら、大きな大きな愛で包んであげたい。
クソくらえなワタシの人生だが、小さな惑星から1歩踏み出すのも、悪くないもんだ。

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