見出し画像

陽炎3 仮面の赤影の忍者 二次小説 1848文字

早々に捕まった、姉陽炎
青影の油断が招いての事だった
今回のお役目で、赤影と白影は先に村に寄ってからあと青影と陽炎と合流する事になっていた
陽炎の二里四方の音を聞く耳で、村の手前で合流

青影と陽炎は、赤影と白影が敵の偵察に行くと言っての山中での待機の時に、陽炎は攫われる

姉、陽炎は忍者崩れの山賊に捕まり気を失ったと見せかけた。三人いる山賊の一人の馬の背に腹這いで跨ぐように乗せられ括られ、山賊も一緒に乗り、山道を最後尾で掛ける

山賊達は、順風満帆そうに愉快に笑いあっており、陽炎は悟られぬように白い小石を落としていた
姉、陽炎の印にも気がついて追っていた青影
途中二つに分かれる道に出会い、青影は姉の匂い袋の匂いのする方に、迷わずに追っていった

  ーーーーーーー 🕸  ーーーーーーーー


陽炎を捕まえ自分達の陣地に連れ込んだ山賊達目が見えないから拉致した陽炎を、自分達の小屋に放り込む

床に倒れるかのように転び、体を起こすと同時に、放り込まれた衝撃で目が覚めたていを装い、無駄と思っても大きな声で叫んだ


「きゃあぁぁぁぁぁー」
男達は、ゲラゲラと笑っている


「何をするのですか、あなた方の目的は一体なんです!」


「気も強いし、感もいいなぁ」荒く太い声の男が言い笑う。陽炎を浚い道中3人の男達とは別の声


「君の弟はちょろいなぁ。あれでも忍者かね」
陽炎を放り込んだ男は言い、陽炎の後ろ首の着物を掴みうつ伏せにし、後ろ手に縄抜けできないように後ろ手ぬガッチリ関節を固めるよう縛る。そして陽炎の足の指を触り
「かわいい足だね」

「触るでない」足を引っ込めずに、睨一喝する陽炎


「無理、無理」男達が笑い出す


「盲目のあんたを連れての道中だ、あんた自身にお役目や秘密がありそうだ。それを教えて貰おうと思ってな」


「まあ折角の女子だ。酒でもついでくれと言いたいが、盲のあんたでは無理だし、縛っちまったしなぁ。残念だ。残念だ。折角のべっぴんさんなのにな。とりあえずメシだメシ。食べようぜ、腹が減った」


「あなた達、全員抜け忍ですね」陽炎は、落ち着いた声で言い放つ


「ああ、そうだよ。俺達、全員抜け忍だ」


「さすが盲でも、影の里の女だ」一斉に、ワッハッハと笑い声が響く
陽炎にもよくわかる、この笑い。弟青影の事も含めて笑っているのが

「忍者は、かたっ苦しくていけない」
入れ替わり立ち替わりのでの会話、全員で5人
釜戸に1人、煮炊きする匂いに、下っ端と思う
中々の者と陽炎は思う。彼らから、地面を床を踏む足音が一切しない。青影が幼くとも隙をつかれたのも理解できる程に

「忍者崩れの山賊でも、それ位はわかるんだよ陽炎さん」


「弟が、追ってきてるのもわかるのだろう。その耳で」


「そりゃ追ってきてるよな」


「姉さんの心配もあるが、失敗挽回しないとな」笑い合う男達には、悪意しかなく


「二里四方の音を聞くあんたの耳だ、それ以外は普通の女。口をわらせる事は簡単だ」


「盲でも、影の一族。あなどるではない」


「それなら、最初から手荒くいくさ」


「食事を先にしようぜ」


「なあに、見とけ」
仲間達はやれやれ顔、悪い癖が出たといった顔をする


下っ端が、串に刺した魚を平たいざるにのせ持ってきて、囲炉の灰に魚を刺した串を刺す


今日は、大量のようだ


また、釜戸か芋を煮てるいい匂いが強くしだしていた


突如、ゴツッと頬を殴られ壁に当たり派手にバンッと音が飛び、横に倒れる陽炎
後ろ手縛られているので直ぐに起き上がる事が出来ずにいる所を腹に蹴り二発を喰らい、呻く


「最初から、飛ばすなぁ」
まわりは囃し立てる笑い声に、

「侮るではないと仰いましたからね」とほくそ笑むようにいい、蹴って足で仰向けにされ陽炎は、腹を強くぐいぐい足で押され、耐えられず再度うめく、蹴り二発食らった後では、たまったものではない


「おい、後にしろ。魚が焼けた。いい塩梅だ。冷めるのは勿体無い。どうせ息切らして弟が来るんだ」みんな一斉に大声でワッハッハ、ガッハッハと笑い出す


「あー苦しい。笑いが止まらん。まだまだひよっ子だしなぁ」


「どうやって、我らを相手にする気やら」


「食べようぜ」


「食べながらするさ」


「まあ、落ちついて魚食えよ。熱い方が美味い。今日は魚も多く取れたようだし」頭領がいい、下っ端が、頭を下げる


「フン、まあそうするか」と言い、男は陽炎の髪を引っ掴み起き上がらせ、背に壁にもたれるかけるように座らせ、
「まだまだ序の口だ、楽しみに待ってな」と言い囲炉裏の前に腰を下ろす


陽炎は、殴られた時になのか壁にぶつかった時なのか、口の中で切れた血を感じていた


続く→
陽炎4 仮面の赤影の忍者 二次小説




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?