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もしも生涯独身だったら、議論

※まずはじめに。生涯独身がダメだとか、結婚が正義だということが言いたい訳ではありません。ただの平凡な半主婦の雑記です。


夫の部下に山下さんという30代後半独身男性がいる。

山下さんはあちこち1人でソロキャンプしたり、海外出張ではたまたま隣に居合わせたカップルと言葉が通じないのに意気投合してそのまま飲みに行ったりするようなバイタリティとコミュ力猛者。

我が家にも一度遊びに来たことがあるが、子供と絶え間なく遊んで、遊び疲れたら自分の家のように冷蔵庫をサクッと開けてビールをガブガブ飲んでたり、ベランダに出たと思えばタバコ吸ってたり、第一印象はとにかく自由な人。

けど不思議と嫌な感じはしなかった。

普段遊ぶような女友達はいるものの、1人の時間を死守するので彼女をつくらない&できてもすぐ別れるそう。結婚願望なし。

世間一般でいうイケメンには間違いなく属さないんだけど(失礼)なんせ頭の回転が良く話も面白いのできっとモテるんだろうなと思う。

先日車でスーパーに向かう道中、夫と「もしも生涯独身だったらどんな人生だったか」という話題になった。

「山下さんみたいな人生もいいよね。自分のことだけに時間とお金を使える人生。老後も自分のことだけを考えればいい。」

という私に対し

「山下みたいにコミュ力高くて1人の時間も楽しめる人間やったらむしろ結婚しないほうが人生楽しいんやろな。

俺は飲んだ後の帰りとか、1人の休日とか、ふと寂しくなったりするタイプやからな。だからといって毎度毎度誰かと遊ぶほどの体力とコミュ力は無いねん。

俺は1人で生きていくにはコミュ障やねんな。

これには激しく同意せざるを得なかった。
私と夫は属性がよく似てる。

いくら仲のいい友人と遊んだり飲みに行ったとて1人の時間は膨大にあるわけで。
そんな取り止めもない時間を有効利用しようと1人でカフェとか行ってみるけどやっぱりふと「いや、1人でなにしてんねんワシ」状態になるわけで。
完全にメンタルがやられてると1人の時間も苦になってくる。

1日が長いなーとふと考えたり。
タバコの本数が増えたり。
これから先ももしかして1人なのかなぁとか考えてみたり。

私の人生たるもの、1人で生きていくにはあまりにも時間が多すぎる

もしも生涯独身だったらこの気持ちはずっと抱いていたと思う。私は自分のために仕事に邁進するとか、趣味に没頭するとかそういう方向にシフトできるバイタリティがない。悲しくもこれは認めなければならない。

誰かと生活を共にしている上での1人の時間は好きだが、1人の時間が永遠に続くのは耐えられない。

バリキャリで、1人の時間も楽しめて、片手間で恋愛するようなかっこいい女になりたかった。

誰かのために生きたい、生きる理由がほしい。家に帰れば横に愛すべき人がいてほしい。

仕事終わりに独身の同僚達と朝まで呑んでベロベロに酔っ払って帰りのタクシーで虚しくなるのも、1人で飲む用の酒とつまみを買いすぎて家計を圧迫するのも、1人で過ごす週末も自分の都合いい時だけ会おうとしてくる既婚者ももう嫌だァァ!!!!限界限界アンド限界です〜〜〜〜!!!

という気持ちがインフレを起こして

血眼で無数の砂粒の中からたった一粒の砂金を探し当てる作業(マッチングアプリ婚活という)を経て

夫という一粒の砂金をたまたま発見し

大事な大事な長女を授かって、国公認のチームになるために「結婚」した。

プロポーズは受けていない。
プロポーズに憧れた時期もあった。
正直今でもプロポーズには憧れる。
Twitter(現X)のミュートワードに「プロポーズ」をぶち込んだこともあった。

だけど今は後悔はしていない。

紆余曲折ありながらも血眼婚活とスピード婚は結果的に私にとって良い人生をもたらしてくれた。

素敵なプロポーズとか、サプライズとか、そういうロマンチックなことが得意じゃない夫。正直そういうのに憧れていたので、なんだよ!って思うことはたまにあるけど(夫よごめん)今のところそれ以外は全く不満がない。

きっと理想の結婚を追いかけていたら今もまだ婚活中だったと思う。


※こちらの記事、あらぬ引用をされているようなので一応こちらにアンサーを貼っておきます。


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