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「赤ちゃんいらない」と言った息子の気持ち

第二子妊娠がハッキリし始めて、かなり早いうち4wの終わりからつわりが始まってしまいうなだれる日が続いていました。

それでも3歳の息子はおかまいなく「抱っこして!」「本読んで!」「遊ぼう!」と強いお誘いをしてくる…正直しんどい。

「お母ちゃんしんどいから今は遊べないんだよ」と言ってもおかまいなしの魔の3歳児。

ある日、しんどくて横になっていると急に息子が飛び込むようにお腹の上にどんっと乗っかってきた。今後のことを考えて早めに少しずつでも教えていかないといけないな、と私は思い

「〇〇くん、お母ちゃんのお腹の中にはね、赤ちゃんがいるんだよ。だからお腹の上には絶対乗らないでね。赤ちゃん苦しくなるからね。」

と言うと、しばらく?とゆう顔をしていたが何かを察したのか

「・・・赤ちゃんいらない、赤ちゃんいらない。」

と言い出した。

うーん、そう来たか…と困って私も言葉に詰まってしまいそれ以上は何も言えなかった。この時はすぐに理解しろと言ってこんな小さい子が分かるわけないんだから、しょうがない。焦らずゆっくり伝えよう。くらいにしか思わなかった。

息子の小さなサインに気づかなかった。

それから2週間ほど経ちさらにつわりは酷くなる中、保育園に息子を迎えに行くと担任の先生に別室で話があると呼ばれた。

「〇〇くんね、ここ2,3週間くらいお友達を叩いたり叫んだり暴力的なことが増えてて、以前までは我慢出来てたことが出来なくなってるのが気になるんですがお家で何か変わった事とかありましたか?」

と言われてしまった…。私はまだ妊娠初期だし周りに伝えるのは早いと思っていたので身内以外には公表していなかったが、変化といえばこれしかないだろうと思い、今妊娠していてつわりがひどい事を伝えた。すると先生は

「だからかぁ…」

と言った。

そのひとことで私もあぁ…そうか。と色々と察知した。

「子どもって大人が思っている以上に環境の変化に敏感なので何かが変わってきてることに対して不安になってると思うんですよね。お母さんもしんどいとは思いますがなるべく〇〇くんにも寄り添ってあげてください。園でも甘えさせてあげれるように努力しますので」

と、先生は色々と優しく言ってくれたけど落ち込んでしまいグルグルしてあまり頭に入らず帰って来た。

当初2人目を妊娠、出産することできっと息子に寂しい思いをさせてしまうからなるべくそうならないように努力しようと思っていたのに、いつのまにか開業の準備や自分がしんどいが優先になり過ぎて息子の変化に全く気づず、逆に分かってくれるだろうと思い込んでいた。

生後9ヶ月から保育園に預けて仕事に復帰して、(もちろんその時は体を半分にちぎられるんじゃないかと思うくらい離れるのが辛かった)その生活に慣れると1級建築士試験の勉強ばかりに時間を費やしたりと、私は基本的に自分がやりたい事を優先してしまう癖が母親になろうが抜けていない。

ことあるごとに小さな息子に我慢をさせて、最初は辛くてもお互いそれに慣れてしまえば平気だと思い込むところがある。でもそれは私の考え方であって別人格の息子が必ずしも同じことを考えているわけではない。

「赤ちゃんいらない」

と息子が言った言葉の意味をなんであの時深く考えてあげれてなかったんだろう。なんであんなことを言わせてしまったんだ。と思い出して悲しくなった。まだまだ語彙力も表現力が乏しいその中には、もっと自分を見て欲しい、寂しいよ、といった意味が込められていたのに見逃していたことを強く反省。

息子は毎日寝る時に「お母ちゃん大好き」と何回も言ってくれる。こんなにも可愛いことを言ってくれるのはあと何年続くのか…限りある時間を大切にしなければいけないと改めて思った出来事でした。

だが、やはりつわりは辛いのです…

mugu


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