見出し画像

辛い時には、いつもスガシカオの曲に支えられている

先日、スガシカオのライブに参戦してきた。
何度ライブに行っても、終わるとまた次回を心待ちにしている、私の大好きなアーティストだ。

20代の頃にスガシカオに出会った。
私はうつ病になって、世界の色を失っていた。
気力、やる気、そして前向きな気持ちが消えていて、かなり世界に背を向けていた。

そんな日々を過ごしていた私が
スカパーの音楽番組の特集でスガシカオと出会う。
MVの世界観が文学的、幻想的。
詩の世界観はディープな内的世界、やるせない現実、上手くいかない日々をそのまま切り取ったかのような重みのある言葉。
曲はファンクをJPOPに昇格させる試みが描く
腰が自然に動かしたくなる様なbeat。
それと、相反する軽妙なトーク力。
ときには笑わせるジョーク。

私はすぐにその時に出ていたアルバムを全てレンタルした。その当時、私はかなり金銭的に厳しかったから。
そして、少しずつアルバムを購入して、スガマニアになっていく。

スガシカオのライブに足を初めて運んだのもこの頃だ。すでに普通に生活する事すら辛く、毎日必死に生きる事だけ考えていた。

そんな私を支えてくれる曲
ねぇ 明日しんでしまおうかしら…
もどかしいこと全てのあてつけに
という歌詞で始まるThank You

涙の色はきっと
にぶいぼくには見えやしないから
と男女のすれ違いを歌う
アシンメトリー

これらの曲をライブの舞台中央でスガシカオが歌う。同じ空気を吸えて、身体中で感じる事が出来るライブ。
私はこの曲のグルーブを感じて、また生きていけると実感して、生きながらえていた。

数年経ち、私のうつ病は、双極性障害という
病名に変わっていた。
ずっとうつ病だと言っていた病院を変え
やっと正しい診断が下った。

その頃も、スガシカオの曲に救われていた。
何度だってやり直せばいい。
何度だって恥ずかしくないよ。
僕が思う世界へ まず僕が歩きだすんだ 
と歌うアストライドは今回のライブでも涙が出た。
私、だいぶ調子が良くなってきたけれど
まだまだ自分なりに無理して、頑張って、足掻いてるんだな、と思った。

今は昔ほど辛い日々じゃない。と思っていた。
それでも日々全ての人に容赦なく辛い出来事はあるだろう。

それは生きているんだ、という証拠。
そんな日々に寄り添ってくれる曲を探しているなら、私はスガシカオを迷わず勧める。

どんなに辛い日々だって、スガシカオの歌詞は否定しない。
むしろ、人間のエグさ、愚かさをこれでもかと
表現し、作品にしている。

クロアゲハチョウになって、誰からも愛されたい。九分九厘ないとしても、ほんの一瞬でいいの。いいの…と歌う19才。

人の内面をえぐり取る詩。ファンクのグルーブは、病みつきになると思います。

私は、体調もまだまだ不安を抱えていますが
ライブ参戦は続けるでしょう。
生きている、と感じるために。

一度、スガシカオを聴いてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?