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22-23シーズン、期待外れに終わったクラブ10選

22-23シーズンの欧州サッカーも幕を閉じ、現在は各クラブが来シーズンに向けての補強や人員整理を進めている最中だ。躍進を遂げたクラブもあった中、思ったような成果を挙げられなかったクラブもあるだろう。今回は期待外れのシーズンを過ごしてしまった10クラブを紹介していく。


・いい成果を挙げたクラブはこちらの記事から


※記事内での評価が辛口になっている場合もありますが、各クラブを侮辱・嘲笑する意図はないのでご了承ください。また、この記事は個人的な主観によるものとなっています。

・この記事は、約4分ほどで読めます。

①チェルシー

リーグ戦成績:11勝11分16敗・44ポイント・12位

ここ10数年で最悪の成績を記録してしまった彼らをどのように説明すればいいのだろうか。22-23シーズンは大型補強を行使。いくつかのめぼしい補強はあったが、ただスカッドのキャパオーバーが発生しただけで成績向上には繋がらなかった。突然監督を解任し、後任の監督も解任し、合計で2度の監督交代に踏み切るも成績が伸びることはなかった。チームとしてのまとまりがなく、極度の得点力不足に悩んだ。シーズン終了後は人員整理を積極的に進めており、失望のシーズンから立ち直ろうと取り組んでいるところだ。


②トッテナム・ホットスパー

リーグ戦成績:18勝6分14敗・60ポイント・8位

流石にチェルシーよりはマシかもしれないが、欧州大会出場圏外でシーズンを終えたので失望のシーズンだったのは確かだろう。絶対的エースのハリー・ケインが1人で30ゴールを記録する大活躍を見せたこともあり、チームとしてはリーグ5位の70ゴールをマーク。しかし63失点という数字からも分かるように守備があまりに脆く、ある試合では21分間で5失点を喫するなど、プロの試合とは思えないような酷いパフォーマンスを披露し、大きな課題となった。かつてリーグ最多得点&最小失点で2位になった時のような強さはもうないし、CL決勝に進出した時の面影ももはや残っていないが、早急に問題を解決しない限りは、2008年以来のメジャータイトル獲得はまた夢のまま終わるかもしれない。


③エスパニョール

リーグ戦成績:8勝13分17敗・37ポイント・19位

彼らが降格したのは予想外だったというファンも多いだろう。攻撃陣の補強を進め52ゴールをマークしたものの、リーグ最多の69失点を喫して再昇格からわずか2年で2部リーグに出戻りとなった。更に、同じ街のライバルであり宿敵でもあるFCバルセロナにホームで敗れた上に優勝を決められてしまうというこの上ない屈辱も味わった。守備の面でかなり苦戦を強いられてしまったため、改善が必須だ。


④サウサンプトン

リーグ戦成績:6勝7分25敗・25ポイント・20位

あまりに弱かった。リーグで2番目に少ない得点と2番目に多い失点を記録し、監督を交代するも特に状況が好転することなくあっさりと降格することになってしまった。何故かチェルシーに2回勝利し、何故かアーセナルと2回引き分け、マンチェスター・シティを除く全ての”ビッグ6”相手に勝ち点を獲得した(リーグカップではマンチェスター・シティも倒している)が、ビッグクラブ相手に勝ち点を奪ってもそれ以外の相手に勝てなければ順位が下がるのは当たり前である。おそらく大量に主力選手の引き抜きが発生するので、しばらくは再建の時間になるだろう。


⑤レスター・シティ

リーグ戦成績:9勝7分22敗・34ポイント・18位

2016年に奇跡のプレミアリーグ王者に輝いてから7年。その舞台に別れを告げることとなってしまった。彼らは降格するまでの間にCLベスト8、FAカップとコミュニティシールドのタイトルを獲得し、5シーズン連続でトップ10でフィニッシュ、2年連続でEL出場権を獲得するなど、好成績を収めていたのだが、何が起きたのか今シーズンはリーグで2番目に多い敗北数を記録し遂に降格となってしまった。51ゴールをマークしながら全く成績が伸びなかったのは不思議でならないが、2023-24シーズンはチャンピオンシップの舞台で再起を図ることになる。


⑥アヤックス

リーグ戦成績:20勝9分5敗・69ポイント・3位

4連覇中だったエールディヴィジでは、ライバルであるフェイエノールトに独走を許してしまい、5連覇とはならなかった。3位でリーグ戦を終えたのは2008-09シーズン以来14年振りのことで、CL圏も逃してしまった。国内カップとスーパーカップの2つの大会でPSVの前に散り、いずれも準優勝。CLでは3位でグループ敗退、プレーオフに回ったELでも敗れ、思うような結果を出すことができなかった。5シーズン振りの無冠という屈辱を味わった上に主力の数選手に退団の噂が出ており、我慢の時間が必要かもしれない。


⑦サンプドリア

リーグ戦成績:3勝10分25敗・19ポイント・20位

全く何もできず、わずか3勝、19ポイントで最下位というセリエAの歴史で3番目に少ない勝ち点で降格となった。1991年にはセリエAで優勝した経験を持つ古豪だが、2012年の昇格後、セリエAで11シーズンを過ごしたあと、その舞台に別れを告げることとなった。給与未払いなどの問題が表面化するなど、財政難にも悩まされている。


⑧リヴァプール

リーグ戦成績:19勝10分9敗・67ポイント・5位

一時期は10位まで沈むなど、昨シーズン熾烈な優勝争いを繰り広げたチームとはまるで違うチームへと変貌していた。シーズンが終盤になるにつれて調子を上げ、最大のライバルであるマンチェスター・ユナイテッドに7-0の大勝利を収めるなど、ここ数年見せていたような強さを披露し、なんとか5位でシーズンを終えたが、2015-16シーズン以来7シーズン振りにCL圏外でフィニッシュ。2022-23シーズンは、リヴァプールというクラブの規模を考えると、厳しいシーズンとなった。


⑨ユヴェントス

リーグ戦成績:22勝6分10敗・62ポイント・7位

本来なら72ポイントで4位のはずだったのだが、2度の勝ち点剥奪処分によって苦しいシーズンとなってしまった。セリエAでは序盤こそ苦戦を強いられていたものの、シーズンが進むごとに調子を上げ、一時期は2位まで追い上げた。突然の勝ち点剥奪処分によって順位を大幅に下げ、処分が無効になったかと思えば今度は2度目の勝ち点剥奪処分を食らってしまい、CL圏はおろかEL圏まで失ってしまった。次に紹介するフランスのPSG、ポルトガルのベンフィカ、イスラエルのマッカビ・ハイファと同じ組に入ったCLでは、グループ突破が予想されていたもののまさかの3位となりELに回った。準決勝まで進んだものの、セビージャに敗れて決勝進出とはならなかった。2023-24シーズンはECLに参戦する予定だが、辞退するのではないかという話も出ている。これまでミランやインテルと並んでイタリアのトップに君臨してきた名門にとって、欧州大会への出場がなくなることは痛手になるかもしれない。


⑩パリ・サンジェルマン

リーグ戦成績:27勝4分7敗・85ポイント・1位

リーグ・アンでは過去11シーズンで9度優勝しており、国内では敵なしの状態が続いているが、最大の目標である欧州王者の夢にはまたもや届かなかった。グループステージでベンフィカに1位通過を許してしまい、ラウンド16ではドイツの名門バイエルン・ミュンヘンと対決することとなったが、2戦とも文字通り何もできずに完敗を喫した。メンタルの弱さ、意味のない補強とスカッドの歪み、まとまりのない戦術、スター選手の扱いなど、様々な課題が浮き彫りになり、ただ内弁慶であることだけが晒され、欧州王者になるという最大の目標が果たされるどころか遠ざかってしまった。彼らがCLで優勝を果たすまでの道のりは、非常に複雑で長いものになるかもしれない。


〇おわりに

今回は2022-23シーズン期待外れに終わったクラブを紹介させてもらった。個人的な主観によるものなので、ご了承ください。
これらのクラブが次のシーズン以降、期待を上回るような成績を残すことができれば素晴らしいことになるだろう。栄光もあれば低迷もあるのがサッカーであり、時には上手くいかないこともあるが、その時は辛抱して待ってみよう。きっといいことが起こるはずだ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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