とんずらカバー

会社や世の中をトンズラする方法

こんにちは。たつろうと申します。
先日、『転職を決める前に読む本 ミドル世代生き残りのリアル』を出版しました。
そして今回、またまた本を出しました。本の名前はこちらです。

『会社や世の中をトンズラする方法: 32回転職者の生き直し人生』
 崖っぷちシリーズ (生きざま新書)

でございます。

逃げるのは卑怯じゃない

この本は私がいかにして会社や世の中から距離を置けるようになったかについて書いたレポートです。

トンズラ、などというと、とかくネガティブな印象を持たれがちですが、
私たちは会社のためとか、世間体のために生きているのではないのです。
自分と自分にとって親しい人たちとの笑顔に包まれ、
ラブリーかつハッピーに暮らすために生きております。
会社を途中で離脱することが、ひ弱だとか卑怯だとかなど、
私たちはとかく罪悪感を感じてしまいがちですが、
自分にとって本当の幸せが何かを考えたとき、
いままでの激流から、ちょっと逃れるのも大事な作業だと思います。

というわけで、原稿の冒頭を貼っておきます

そんなわけで、前著と同様に原稿の冒頭部分を掲載しますので、
ちょっと読んでやってもいいと思われた方は、
ぜひKindleで、ご確認くださいませ。
Unlimitedで読み放題となります。
よろしくお願いいたします。

会社や世の中をトンズラする方法(冒頭部分掲載)

●はじめに 「とにかく、逃げる!」

私はほかの人よりメンタルが弱いのです。
ときどき街の精神科に相談に行きます。
先生はかなり信頼できる人で、いつも適切なアドバイスをくれます。
その先生がおっしゃることで、私がいちばん好きな言葉はこれです。

「とにかく、逃げて逃げて逃げましょう」

私が仕事などでいっぱいいっぱいのとき、先生はこう言いました。

「仕事を取りますか、それとも人生を取りますか」

私が人生の方を取って、会社を辞めました。
それからは自分の価値観に少々自信を持って、自分と合わないものからは、逃げて逃げて逃げまくって暮らすようになりました。

そうすることで、人生がずいぶんとラクになったのです。
いまは仕事もなく、現実的には崖っぷちですが、人生でいちばんリラックスしています。

人生にとって何が必要で、何が必要ないのか。

私は見栄やつまらないプライドで、何でもかんでも抱え込もうとしてきました。
手放したあとに感じたことですが、私が後生大事に抱えていたものたちは、特に何も必要のないものだったのです。

放っておくと、人は自然と何でもかんでも抱えてしまいます。
それが本当に大事なことかどうかも考えずに。

 会社と世の中からトンズラする。トンヅラ=遁走する。ずらかる。これ、動物が危険を察知したら最も生き残る策は「逃げる」。ま、「死んだフリ」をしてから「逃げる」場合もありますが、トンズラが有効であることにはマチガイありません。

■第一章 「迷ったら、逃げる」

●フォーク歌手・加川良の「教訓1」は人生の応援歌

古い歌の話をしようと思います。フォークシンガー・加川良さんの「教訓1」という歌があります。
いわゆる反戦をテーマにした歌ですが、これは言ってみれば、人生の応援歌といっても過言ではありません。
命はひとつで、人生は一度きりだから、人生を大切にしましょうと歌われています。
驚くべきことは、ここでは人生を戦うのではなく、青くなってしぼんで、逃げて隠れろと歌っているのです。
私は何度この歌に救われたことか。
この世の中のシステムはとても大きく強く、残酷に回っています。それらに太刀打ちすることは命の無駄遣いです。
だったら、そういう「力」「システム」「権力」から軽やかに離脱した方が幸せに暮らせるということを歌っていると私は感じました。

●なぜ会社や社会の基準に合わせなければならないのか

なぜ会社や社会の基準に合わせなければならないのでしょうか。
正直なところ、自分の経済活動を継続的・安定的に運営していくためでしょう。
定収入をもらえないと生きていけませんからね。
だけど、私の印象では、多くの人が過剰適応しすぎるように見えるのです。いえ、私がそうでした。
私の友人には心の病に悩む人々がけっこういますが、そういう人ほど、真面目で社会のシステムにがんじがらめになっている場合が多いのです。
そういう人に私は言います。

「お疲れ様です。もう十分にがんばったんだから、やめちゃいな」と。

精神科の先生の受け売りです。無責任な発言かもしれません。
でも、そんなことで一度しかない人生を棒に振るよりぜんぜん良いでしょう。
毎日、はあっとため息をついて暮らすより、自分というがんばり屋のキャラの看板を下ろしてしまった方が、どんだけ心が安らかになることか。
世の中には理不尽なルールがたくさんあります。
企業は雇われている人の一時的な収入は保証してくれるかもしれませんが、彼らの心の安寧を保証してくれるわけではありません。「嫌なら辞めたらどうでしょう?」という無言のブレッシャーがかけられたりもします。「働き方改革」が平成の終わりに登場しましたが、守られているように見えて、もっとわかりにくく、自分を追い込んで行く事態にもなりかねません。「一億総活躍」って、いったい「活躍」って……。

続きは、『会社や世の中をトンズラする方法: 32回転職者の生き直し人生』 崖っぷちシリーズ (生きざま新書)でお楽しみください。


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