昔は庭が土だった。稲刈りが終わると藁は庭に敷いて堆肥を作った。藁は重ねて"にお"を作っておく。少しずつ敷いてふやけてきたら集めて重ねて堆肥にする。土や藁の微生物の力を借りていたんだなと思った。今は無くなってしまった技術だけど、昔のひとの生きる力ってやっぱりすごいなと思った。

ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。