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読書の記録

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夢は図書館のような部屋に住むことです
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あなたに特別な一冊を贈りたい

本が好きです。自分の人生の多くは言葉で彩られ、そんな自分を創ってくれたのは読書だと思って…

mayu
3年前
62

眠るまえの短歌、という贅沢

夜、布団の中で眠りにつく前に歌集をひらくと、なんだか気持ちに余裕が生まれます。そもそも余…

mayu
9日前
16

面白いエッセイには、やはり教養と人間力が必要だと思うなど

母の好きなところはいくつかあるが、私がとりわけいいな思うのは、歳を重ねるのを楽しんでいる…

mayu
1か月前
73

歳の数だけ本を買った2023年。26冊のふりかえり

今年もやるぞと意気込んだまま引っ越しを迎え、生活環境を整えることに追われて誕生日からはや…

mayu
2か月前
43

あるいはバーの、記憶の断片かもしれない#読書感想文

『世界はひとりの、一度きりの人生の集まりにすぎない。』林伸次 ※感想文です。ネタバレを含…

mayu
5か月前
27

2023年7〜9月に読んだ21冊とおすすめ紹介

今年も夏が過ぎ去って、私の一大読書の季節が終わりました。読書といえば秋だろう!という方が…

mayu
7か月前
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朝井リョウ『正欲』で、多様性を謳う覚悟を問われた

社会の中で「そんなものが現実にあるわけがないだろう」「普通に考えておかしい」「きちがいは隔離してほしい」。そう多数派が笑って済ますようなこと、あるいはさも当然という顔で主張することが、誰かの人生を抑圧する。その事実を突きつけられた時、多くのことをマジョリティとして深く考えずに享受し、さらに恵まれた環境で育った私は自分の無力さに愕然とする。自分なりにコンプレックスと向き合ってきた人生はおままごとのように見えて、そこで試行錯誤、時に涙を流していたようなこと自体が、誰かを傷つけうる

志望動機を「わからない」といった妹に、贈りたい本がある

高校三年生の妹が大学受験の準備をしているらしい。志望動機を添削してもらえないかと言われて…

mayu
8か月前
60

『傲慢と善良』自己肯定感が低くても、本当は自分がかわいくて甘やかす人

相手を評価し選んでいるとき、その人が無意識に自分につけている値段がわかるという。そしてど…

mayu
8か月前
29

少し大人になった私は、エッセイを読めるようになった

日曜日の午後、恵比寿の有隣堂で本を買い込んでいた。「誕生日に歳の分だけ本を買う」というご…

mayu
9か月前
45

23年4月〜6月の読書記録)『食堂かたつむり』ほか

こんにちは、まゆです。1ヶ月だと読めるときと読めないときの差が激しくなってしまうので、3ヶ…

mayu
10か月前
26

2023年1〜3月に読んだ17冊とおすすめ紹介

こんにちは、まゆです。 読書記録をゆるりと続けていますが、気づけば2023年は3分の1がすぎて…

mayu
1年前
41

20代、こんな絶望でもまあいいのか/『20代で得た知見』を読んで

絶望の時代に生きていると思っていた。絶望の20代だと。 というか、実際に読了後の今もその感…

mayu
1年前
17

第三者の自分を飼い慣らす

社会をナナメに見てしまう。 オードリーの若林さんのエッセイが好きで、2冊目を買ってみた。相変わらず社会に馴染むのがこんなにも大変な人の「なんで」に溢れていることが、静かな勇気を与えてくれる気がする。なんだか、ああ大丈夫だ、という気持ちになるのだ。 今回のエッセイでは、自分の内面へ向かってしまう思考は、もしかしたら歳をとってどんどん開いていくのかもしれないなと思った。義憤から諦念へ。そんな言葉が印象的であり、今の私の様子を書き残しておかなければと、そうも思った。 ***