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インクルージョン&ダイバーシティ アンバサダー 早嵜加江が考えるマルチブックの未来とは


いくつかのライフイベントを経て出会った マルチブックでのキャリア


採用担当:今回の社員インタビューは、早嵜加江さんです。長年マルチブックで活躍する早嵜さんは、管理本部にて経理を担当、2021年7月の新体制をきっかけに、「インクルージョン&ダイバーシティアンバサダー」に就任しました。これまでの経験、今後マルチブックをどのような組織としていきたいかなど、様々な角度からお話をお伺いします。どうぞよろしくお願いします。

早嵜加江(以下早嵜):よろしくお願いします。

採用担当:最初に、これまでの経歴を教えてください。

早嵜:大学卒業後、韓国の半導体メーカーに入社し、3年間財務経理部で経理を担当しました。その後、外資系たばこ会社へ転職。10年ほどファイナンス部に所属しました。支払い、レポート作成、予算管理など、幾つものチームに所属し、幅広い経理財務を経験しました。

その間プライベートでは、2人の子供を授かり、産休・育休を取得しました。育休を取得して仕事を続けている先輩も多く環境が整っていたこと、仕事も楽しかったので続けたい気持ちもありましたが、夫の転勤をきっかけに、5年間東北で専業主婦しました。下の子供が小学校に入学するタイミングで東京に戻り、近所の会社でアルバイトをスタートすることで社会復帰をしました。しばらくして元同僚でもあった前社長の村山と繋がりを持つ共通の知人より経理を探していると声をかけていただき、アルバイトとしてマルチブックへ参画しました。

知り合いの方の会社ということで安心もでき、ビジネスのお話を聞いて可能性を感じたこと、楽しそうだと思ったことを記憶しています。ちょうど “multibook”の開発が始まった2015年でした。

丸5年のブランクがあったのと、子供もまだ小さかったのでフルタイムで働く自信がなく、当初はアルバイトとして扶養の範囲内で働いていました。でも経理の仕事をしていると、本当はもっとやりたいけれど時間が足りないということが多くなりました。そう思っていた矢先に社員登用のオファーをいただきました。家庭の事情も配慮してくださり、勤務時間や働き方も私に合わせて提案をいただきました。そこから会社もどんどん変化し忙しくなり、毎年契約更新のたびに働く日数が増えていき、現在のフルタイム勤務になりました。

採用担当:日本企業や外資企業など、様々な働き方も経験されましたね。昨年7月に、会社分割があり、組織が大きく変化しました。当時を振り返るといかがですか?

早嵜:とにかく衝撃でした。それまで主にコンサルティング部門の経理的なサポートをメインに行っていたので、このような形になるとは思っていませんでした。ただ、自社事業に専念できることは良い話だと思いました。後ろ向きな気持ちではなく、ただ驚いたということが感想です。

「インクルージョン&ダイバーシティ」アンバサダーへの就任


採用担当:組織変更の中で、「インクルージョン&ダイバーシティ」アンバサダーに就任しました。

早嵜:一般的には、「ダイバーシティ&インクルージョン」とされるところ、当社では「インクルージョン&ダイバーシティ」としています。理由は、多様性(ダイバーシティ)の前にまず他者を受け入れること(インクルージョン)がなくてはならないという考えからです。

社長の渡部より6月ごろアンバサダーのお話をいただきました。これからビジネスを進める上で、「インクルージョン」や「ダイバーシティ」という概念は、どうしても必要になってくる。社員みんなに理解してもらえるように、私らしく進めて欲しいという依頼でした。

私自身、インクルージョンやダイバーシティについて、言葉自体は聞いたことがあっても、自身の問題として捉えたことがありませんでした。多様性、ダイバーシティといえば、これまで経験した企業では、外国籍の方も多く、障害者の方も働いていました。特に2社目の会社では男性社員と女性社員の差は全く無い環境でした。多様性は身の回りにあったはずですが、これを「推進する」とはどういったことだろう?と頭を悩ませました。

そこから他社の取り組みや本を読んで勉強を始めました。まだまだ、スタートしたばかりです。

ゴールは、まだ明確に定めていません。ただ、今はまず「知ってもらう・認知してもらう」ことを最初のステップとしています。

コミュニケーションの機会を増やすことで理解を深める

採用担当:社員の理解を進める上で、どのような取り組みをしていますか?

早嵜:月に一度「インクルージョン&ダイバーシティ通信」という全体メールを通じて、私が考えていること感じていることを発信し、身の回りにあるインクルージョン&ダイバーシティに気付いてもらえるようにしています。

また全体会議の時や、入社される方のオリエンテーションでも少しお時間をいただいてお話をさせていただいています。

例えば以前、バイアス(固定概念)の話をしたことがあります。それぞれバイアスを知らず知らずに持っていて、女性はこうだ、男性はこうだというようなフィルターを通じて会話をしてしまうことがあります。まずは、性別や国籍など、様々なことについて、バイアス(固定観念)というものが存在していることに気付いてもらえるよう情報提供や、問いかけを行いました。

他者を受け入れるために、バイアスは多ければ多いほど障害になります。ただそれを持っていることは自然なことです。まずは自分にもバイアスがあることを知ってもらうことが重要だと思っています。

日常的な会話の中で、「あ、それってもしかしてバイアスじゃない?」というような言葉が聞こえるようになり、少し「インクルージョン&ダイバーシティ」が身近になってきたように感じています。

また先日、納会でのグループワークで各自が今年頑張ったことを話し、それを他のグループメンバーが褒めるというワークをしました。他部署の人に自分の頑張りを理解してもらえ、褒めてもらうことで受け入れられたと感じられる。これはインクルージョンを進めるのにとても良いワークだったと思いました。

採用担当:マルチブックには、協力会社から出向されているメンバーも多く在籍しています。

早嵜:所属企業も、ダイバーシティだと考えています。昨年より出向者として弊社の業務に従ずるメンバーもいるため、互いを知ることを目的としたコミュニケーション月間を定めました。

例えば、少人数でランチ会や飲み会などを複数回、行いました。ここの制度は、各回メンバーは同じにならないよう考慮する、またなるべく全員に参加を促しました。業務上つながりがないと、お話する機会がなく、決まった人としかコミュニケーションが取れない。そのためこのような半ば強制的に、他部署のメンバーとのコミュニケーションが取れる場を作りました。これまで話すことのなかった人と話すきっかけになってよかったという声を聞き、嬉しく思っています。

様々なバックグラウンドの方が活躍できる環境を作りたい


採用担当:今後取り組みたいことはありますか?

早嵜:他人の立場を経験できるアクティビティのようなものができないかと考えています。インクルージョンを進めるには、他人の立場で物事を見ることが大切です。大掛かりにお金をかけてというものでなく、気軽に行えるものです。

例えば、他の企業事例で、インド国籍の社員を理解しようと、みんなでサリーを着て、カレーを食べるイベントがあったそうです。何かみんなで楽しみながら、「インクルージョン&ダイバーシティ」の理解を深められるような企画を練っています。

採用担当:「インクルージョン&ダイバーシティ」アンバサダーとして、今後どのように組織の変化を求めたいですか?

早嵜:まずは年齢とジェンダーの多様性を増やしたいと考えています。弊社の現時点での構成として、ベテラン男性が中心のため女性や若手人材を多く取り込み、誰もがもっと活躍できる、もっと働きがいを感じられる組織にしたいです。

目指すイメージは、「活気があって元気な職場」です。リモートワークする人も多いので、オフィスに多くの社員が集まる機会も少ないのですが、出社する際は楽しく会社に来てもらえるような居場所を作りたいです。

心地よく働ける設備を整えるだけでなく、心理的に柔軟な土壌や雰囲気づくりにも力を入れていきたいです。リモートワークは当たり前の仕組みとしてマルチブックではコロナ渦以前より導入されていました。それぞれの働き方や取り巻く環境などを理解しつつも、活気溢れる組織を作りたいです。

アンバサダーが存在する意味は、インクルージョン&ダイバーシティについてリーダーシップをとることだけでなく、相談窓口があることを示せることだと感じています。

上司や同僚に相談しにくいことがあったり、何か要望があったときに相談できる窓口としてアンバサダーが機能するとも考えます。

勤務時間の制限が必要な社員、リモートワーク中心の社員、育児・介護休暇の取得をする社員など様々な働き方を必要とする社員がいても、他者の状況を受け入れながらチームとして成果を出す。そのための環境作りを、ハード面、ソフト面共に進めていきたいです。

採用担当:ダイバーシティに関連すると、管理職に女性が少ないというニュースをよく見ますが、早嵜さんはどのように考えますか?

早嵜:性別や国籍などを問わずに、能力のある人が、しかるべきポジションで活躍することが理想と考えます。ただ、今現状当社では、役員のジェンダー比率に偏りがあるため、まずは女性を含め様々な方にご入社いただき、チャンスを勝ち取っていただけたら嬉しいです。

とはいえ、女性自身がキャリアにバイアスを持ち、チャレンジしにくく感じていることもあるかもしれません。マルチブックでは、あらゆるバイアスに縛られず、どんどんチャレンジして欲しいと思っています。サポートが必要であれば対応していきたいと思っています。

独身女性や男性も、働くうえで壁やバイアスを感じることがあるでしょう。これは相談できる、できないといったバイアスも外し気軽にアンバサダーである私に相談いただければ嬉しいです。

採用担当:今後のご自身のキャリアはどのように考えていらっしゃいますか?

早嵜:これまで様々な経験をさせていただいたので、今後はみなさんにお返しする番だと考えています。私の経験や、知識知見、社内での立場などを活かすことで、皆さんが仕事に集中できる環境を整えたいというのが自身の目標です。

採用担当:最後に、今後入社される方にメッセージをお願いします!

早嵜:昨年7月以来、新しい体制で新たな気持ちでリスタートした会社です。いろんな方にどんどん参画いただき、新しいマルチブックを作っていきたいです。

興味を持ってくださった方、やってみたい!と思った方はぜひ一度ご連絡ください。一緒に楽しく働けるように環境作りをします!安心してご自身のキャリアアップのために挑戦しにきてください。

採用担当:早嵜さん、ありがとうございました。インクルージョン&ダイバーシティ文化を一緒に作っていただける方、マルチブックのビジネスに共感いただける方は、ぜひ一度ご応募ください!

採用担当とのカジュアル面談で、気軽にお話しましょう。


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