「ストレングスファインダー」をご存知だろうか？

アメリカの世論調査会社「ギャラップ社」による、人々の「才能のタネ」を知る為の診断テストだ。(最近では「クリフトンストレングス」と名を変えたが、内容は一緒なので安心して欲しい。)

全世界で愛され、既に2,300万人が体験済み。国内でも10年以上前から存在していて、多くの本屋で書籍版が平積みになっている。

テストを受けるには、大きく分けて3つ。公式サイトで直接アクセスキーを購入しても良いし、本屋で新品の書籍版を一緒に買っても良い。実はスマホでもアプリで出来てしまう。

お値段は約2000円、ネットでのテストを30〜40分程。面倒な記述式は一切なく、いわゆる「そう思う」「そう思わない」を5段階で選択する形式だ。(時折り”Aか右か“みたいな質問もあるが。)

テストを受けると5つの単語が出て来る。これこそが貴方の「才能のタネ」。無自覚に鍛え上げてきた、貴方の社会に対して極めて有効な「思考のクセ」だ。このマガジンは「ストレングスファインダー」の知識がある前提で更新されるので、そこを予めご了承いただきたい。

では、このマガジンは目指すものは？

実は先日、思いつきで思いつきでFacebook上で「ストレングスファインダー の解説をしますよー」と投げた所、まさかまさかの仙台の強みのプロ「忠海　佐知」様の目に留まり。加えて幸運にも記事をシェアしていただき。瞬く間に応募が相次いで一気に私のキャパシティが即パンク。といった珍事が起きてしまった。完全に予想外であった。

まさかの大好評につき、シェアがシェアを呼ぶ無限ループに入りかけた。
正直危なかったでござる。

しかし同時に収穫も多く、お陰でいくつか判った事もある。

①案外、みんな強みをよく判っていない。

とはいえこれは仕方のない事ではある。何せ元々のテストは英語だし、膨大なテスト結果を全て完璧に和訳出来るか、となると。実際その為に大元「ギャラップ社」は各国に公式の「ストレングスコーチ」を置く事で、より深い理解を促そうと頑張っている。そう思うと、これはとても自然な事だ。問題は次。

②私の世界観が極めて独特。

衝撃を受けたのはここだ。別に運命思考やコミュニケーション、自己確信や着想といった、いわゆる「一般的に世界観、文才が独特と言われやすい資質」を持っているわけではないので…まさかそこに強みがあるとは思っていなかったのだ。

強いて挙げるなら3位の親密性のアドバイス力、4位の戦略性のライティング能力だろうか？(一応個別化も7位に持ってはいるが。)

まぁ代表的な34の才能に分類出来ない特殊性はきっと誰にでもある。どうやら私の場合は「世界観」だったらしい。

③正直今度は他の人の分も見たくなる。

…確かに！

実際私も2年前、初めてテストを受けた時衝撃を受け、当時の学生アルバイトの子達に自腹でプレゼント、読み込みを贈った事がある。せいぜい30冊に満たない程度であったが、既にある程度関係性がある仲だったお陰で実感を持って資質の輪郭が見えるようになった。(今思うと、お世辞では無く本当に喜ばれていたのかもしれない。)

であれば、だ。

じゃあみんな分をまとめたら、案外読みたい人がいるのでは？

というのも、なんとなく判っていただけるのではなかろうか。今はまだ漠然としたイメージだが、そも人の人生というものが最強の物語だと思う。一時流行したビジネス本がまさにそうで、ノウハウ(役に立つ)そのものよりも、物語性(意味がある)こそが読者の心情を揺さぶり、結果売れていた。

であれば、感情移入さえ出来れば。無名の誰かの物語だって「役には立たないけれど意味がある」。ならばきっと需要はある。

従来の「挑戦」→「成功」→「自伝出版」の流れを変えて。

此処では「登場人物紹介」だけを編纂。続きの「物語」は、彼らの人生そのものを筆として、これから綴っていただこうと思う。

例えるなら、初連載作品の「キャラ紹介」だけを集めた雑誌、と言えるだろうか。続きが気になったら、是非彼らのSNSへ飛んで欲しい。そこではリアルタイムな最新話が綴られている事だろう。

詰まる所、私がこれから作るのは「旅のほこら」。絵画の中のような「人々の世界線」への、額縁と紹介文を石碑に刻む行い、と言えるかもしれない。(もし100年経ってこの跡地が見つかれば、「当時の人々が希望を得た瞬間の壁画」と解釈するかもだ。)

さてさて長くなりはしたが、そろそろ肝心の石碑を刻まなくては。今はこのシステムをどう回すか、どう集客するか、どう広告するか、どうにもボンヤリと思考中だが…まぁきっとなんとかなるだろう。

何事も、試す事に失敗なんて無いのだ。

※おまけ:作者自身の鑑定。役に立たない舞台裏事情なので有料です。