社会、心、そしてまた社会
春の冷たい露を受け葉桜も散ろうとしている今日この頃。私は社会人になった。どうやら社会との接し方が変わったらしい。そんな時ちょうど社会についての本を2冊読んだ。1冊目は、大黒岳彦の「情報社会の〈哲学〉」。そして2冊目は、東浩紀の「訂正可能性の哲学」。今回はこの2冊をあえて強引に混ぜながら今の僕と社会との距離感を測って行きたい。そもそも社会とは何であるか。社会とは国家とも宗教とも違うユニークな共同体である。それは境界がないからである。国家には、日本国民と非日本国民のように線引きが