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0035:愛について

「愛」という感情

前回まで、人間にあると言われる基本的な6つの感情についてお話してきました。嬉しい・腹立たしい・悲しい・怖い・嫌だ・驚いたの6つでしたね。

ですが、一つ忘れているものがあります。そう、「愛情」です。

愛情は、ちょっと特別な感情です。なんというか、先の6つとは違うというか、もっと根本的な精神の働きによるものというか。

とても素晴らしいものなのに、とても捉えどころがないもの。愛とは、そういうものだというイメージではないでしょうか? それで、間違いないと思います。

ですが、わしのいう「モト」という観点から見ると、この「愛」にも、明確な形が見えてきます。捉えどころが、見えてくるんですね。捉えどころが見えてきたら、捉えることができるようになるかもしれませんよ。
d(^~゜ )


「愛情」と「恋愛感情」の違い

ここでちょっと、補足します。愛情と、恋愛感情は、別のものです。どちらも英語では「Love」と表記しますし、日本語でもちょいちょい同じように語られるので混同しやすいと思いますが、完全に別のものです。

そもそも、異性(同性だったりもしますね)にキュンキュンして、ものっそいイチャイチャしたくなるこの「恋愛感情」というものは、カラダからココロへの信号を源にしています。そう、

恋は、カラダからの信号

です。

具体的には「子作りをしなさい」という、肉体が発する本能のシグナルなんです。もっと平たい言い方をすると、ものすごく無粋な言葉になりますが、それは「性欲」です。

恋愛感情は、性欲に端を発する感情です。

恋愛感情は、子孫を残さなければならない生き物全てにあります。植物にすらあります。子孫を残したい、という欲求は、全ての生き物にセットされているプログラムですからね。そのプログラムは、カラダ(の中の遺伝子)に刻まれていますので、どんな生き物も、必ず生殖行動を取ります。

その生殖行動の合図が、人間の場合、この「恋愛感情」としてココロにフィードバックされた気持ちなんです。
d(^~゜ )

ここでわしがいう「愛情」は、この「性欲」からくる恋愛感情とは別のものです。混同しないように、気をつけてくださいね。


愛とはなにか

0025:ひとにやさしく、じぶんにやさしく」のときに少し、愛とは何か、について触れましたね。

その時保留した答えを、ここで提示したいと思います。

あの時にこの答えを提示しても「は??」だったと思うけど、今なら、少しだけでも理解してもらえるかなぁとか思いますので。
(^~^;)

実は、愛とはね、モトの量です。

わしらのアタマが「モトがいっぱいある!」と感じている時、ココロに愛が発生します。これは、絶対量の話ではなくて、アタマがどう感じているか、という相対的な量の話です。

特に、自分自身でモトをどんどん生み出している時、わしらはいわゆる「愛に包まれる」ような感覚を抱きます。また、生み出してなくても、たくさんのモトを外部から手に入れている時も、同じように「愛に包まれる」感覚になります。

恋人とイチャイチャしている時、愛情をいっぱい感じることがありますよね(わしは女の子とイチャイチャした経験ないんですけどね・・・)。これは、相手からモトをたくさんもらってるからで、それで「愛に包まれる」と、わしらの方もまたモトをたくさん生み出して、相手に注ぎ込んでいるので、お互いにすごくいい気分になるんですな。うらやましい。
(^~^ )

上に書いたとおり、恋愛の関係は元は性欲から来る人間関係なんですけど、一度人間関係を結んでしまうと、そこから先は愛情による結びつきに変わります。それが持続するかどうかは、また別問題ですけどね。

さっき上げた0025で、わしは「ちゃんと嫌ってあげるのも、また愛だ」と書きました。そのことについて、この「モトと愛」という観点から、次回話をしましょうか。前はそれこそ「ちょっと何言ってるか分からない」と思っていた汝も、ちょっと理解が進むかもしれませんよ。

さてアレを。わしの話は信じないこと。妄信してしまうのが、一番よくない。

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これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/
このブログの文章を初めてお読みの方は、ぜひ第1回からお読みください。
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/2018/09/0001.html
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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)