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Along the Thames

 現天皇陛下、徳仁親王が書かれたオックスフォード留学を中心とした英国滞在記『テムズとともに』を読んだ。もともとは1990年代に公刊されたものみたいだけど、最近、復刊されてAmazonのKindleでも読めるようになっている。


 こういうと失礼かもしれないけど、めっちゃおもしろかった。もちろん、当時の天皇陛下の置かれてた状況は、一般人とはすごい異なるけど、それがゆえに、日本ではない場所で、天皇陛下にとって日常よりもだいぶ自由な状況で(ご本人があとがきで書かれていたけど)青春時代を謳歌した状況が、ありありと伝わってくる感じで書かれていて、普段は研究関係以外の本はあんまり読まないオイラだけど、あっという間に読み終えてしまった。


 で、読んでて、天皇陛下は、オックスフォードで主に2人の教授から対面で1週間に1回くらいの頻度で研究に関する指導(チュートリアル)を受けてて、そうやって研究を進めたらしい。で、頻度は違うけど、オイラはゼミ生さんたちとなるべく研究室で直接会う形で、ゼミでの報告や卒論に関する研究の進捗を聞きながら読んでほしい追加の資料や参考文献を挙げたり、あーだ、こーだいうサブゼミってものをやっているけど、これってオイラはオックスフォード方式っぽいこと意図せずをやってきてたんだな…ってちょっとうれしくなった。


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(↑はオラがむかし、たぶんオックスフォードで撮った写真、大学内に自然盛りだくさんで、こーいう船に揺られるところがあるなんて、ホントうらやましい…..)

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 あと、そもそもだけど、大学って人によっては本当にわくわくするような、人生にとって大切な時間や空間を提供できる場所になりえるんだな、って改めて思った。
 もちろん、オラが勤めている大学とオックスフォードでは置かれている状況がだいぶ違うし、オラがオックスフォードに数回行ったときのことを思い返してみても、オックスフォードはちょっとした建物や景色をみるだけで、「おーーーー」ってなったり、圧倒されたりするけど……

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(日本の大学と比べると建物や環境が違いすぎる…)


 でも、まあ、研究する内容やそれを学生さんたちはじめ、他の方々に伝える、ってことでは、本来、あまり差があってはならない気もするので、オイラもできる範囲で、天皇陛下がオックスフォードで研究面で感じたようなことをこれからの学生さんにも1人でも多く感じてもらえるように頑張ってこ、って改めて思った。

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 ↑こーみるとウチもなかなかいい雰囲気かも……

 




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