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Day-18「学び」とは、あくなき探究のプロセス

こんばんは。
学びを楽しむ探究人・masamuneです。

今週も、今井むつみ著「学びとは何かー〈探究人〉になるために」を読みながら、「学び」について考察しています。

今日は「学びとは何か」シリーズの最終回です。

この本の第7章は、
「超一流の達人になる」
というテーマなのですが、本著は一貫して「達人」がキーワードとなっています。
今回は「学び」について考えているため、達人について気になる方は是非購読してみてください。

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書) https://amzn.asia/d/aAg06sd

探究人を育てるには

著者は、「親も探究人であれ」と勧めています。
小さい子供ほど親の価値観に敏感なので、親が探究する姿を見せていれば、それをみて育った子は探究人になる確率は高いと述べています。

改めて考えてみると、
子供が乳幼児期に過ごす世界は、お母さんと家で過ごす時間が圧倒的に多い。お母さんとの関わり合いの中で、言葉や行動、感情の浮き沈みなど多くのことを敏感に読み取って影響を受けているはず。
そう考えると、ママさんの環境を整えて親子が安心して生活できることが、これからを担う子供たちの生育にどれほど大切なことか、僕たち男性は真摯に受け止めなければならない。

話を戻すと、
子供に探究の素晴らしさを感じてほしい、一緒に探究を楽しみたいと思うのならば、そう思う大人が日々実践して見せていくことが大切だということにつながり、著者の言い分は、すっと飲み込めました。

学ぶ力は自分で身につける

僕は防災について学びたいと思ったことがきっかけで防災士になりました。その後、防災関係の方々の話を聞いていくなかで、多くの方々が自分の暮らしや身を守る術を身につけることにあまりにも無関心な事を知り、危機感を覚えました。そして、話の最後にほとんどの方が「防災で大事なのは、地域のなかでのつながりづくり」と口にするのです。
どのようにしたら、人は防災に関心を持つのだろう…、つながりづくりってどう作っていくのだろう…と考え、調べていくうちに出会ったのが「社会教育士」でした。

「社会教育士」という称号が欲しかったわけではないのですが、3か月にわたり社会主事講習というものを受講しました。「つながりづくり」について学び、考え、身につけることができそうな気がしたからです。
民間企業に勤める私たちに教職員と共に学ぶ門戸が開かれ、教育について学ぶ機会を得たものの、会社を含めた社会の中で活かす場所があまりない状況で、「社会教育士」というものが世の中にどのような価値提供をできるのか、真面目に考え実践していきたい、と考えています。

同期の多くが現職の教職員でした。1日の講義の最後に必ず4人ほどのグループメンバーとのリフレクションがあり、振り返りの大切さを学びました。同じことを学んでいるのに、感じたことや大事だと思ったことがそれぞれ違う。学校教育の現場に身を置いているからこその悩みだったり、モヤモヤを知ると、学校以外の場で働いてきた僕らだからこそ解決できることがあったりするわけで、この講習はとても貴重な経験となったのです。

日々、子供たちに見られている側の先生方に対して思うところは色々ありました。でも、自分が逆の立場だったら…と考えた時に、とても大変な職業だと気づき、今の自分に何ができるのだろうか、考えました。

まず、若者の探究に関わるのが楽しいと思うなら、自らも探究していこう、と思いました。

なぜ探究に関わりたいのかを考えると、探究という共通の取り組みを通じて若者から学ぶことがたくさんあり、それが僕の中で仕事よりもワクワクすることだったのです。

そして、誰のために探究をし続けるのかを考えたとき、子どもたちにワクワクすることを見つけた時の喜びを知って欲しい。僕にとってのワクワクは、「学びあう」ことだと気づき、それはどういうことなのかと知りたくて、今井むつみさんの本に出逢いました。
先週からこの本を手掛かりに、学びとは何か、学び合うとは何か、探究するとはどういうことか、考えてきました。

この本の最後に、「自分で考える」意識を作ること、自分の学びを自分で工夫することの大切さを著者は述べている。

自律的な学び手とは、
自分の現状を的確に分析し、弱いところ、克服するべき課題が自分でわかり、自分で学びを工夫できる人。
それを指導するものは、自分の学びを深めていかなければならない。

今井むつみ著「学びとは何か」p.225から要約

今後も探究の学びを伴走することがあるかもしれない。最後の言葉を意識して、「学び」を楽しんで深めていきたい。

学びとはあくなき探究のプロセス

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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