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Day-17 今井むつみ著「学びとは何か」からの学び#9

おはようございます。
学びを楽しむ探究人・masamuneです。

今週も今井むつみ著「学びとは何かー〈探究人〉になるために」を読みながら、「学び」について考察しています。

今日は以下の内容について考えていきたいと思います。

「直観的思考」とは

まず、書いていて違和感がありました。
直観って普段あまり使わない単語かも…と思い調べてみたら、この解説がわかりやすかったです。

直感:無意識
直観:意識が存在する

どういうこと?
と思いますよね。

直観(ひらめき)は、論理的で結果が予測できるものです。
そして結果も、論理的に説明ができるものです。

引用元 no-mark.jp

そうですね。
「ひらめき」の方が耳馴染みがあると思います。

なるほど!となる時って、過去の経験を思い出していることと論理的に判断するための記憶を引き出して納得することが、瞬時に行われた状態時ではないでしょうか。

今井むつみさんは、

「直観的思考」には、判断の拠り所となる「知識」が必要で、その知識が豊富で精緻であれば直観の精度が上がり、「ひらめき」となる。

と述べています。

直観と批判的思考の関係

知識は常に変化し続ける流動的なもので、最終的な姿はわからない。
最終的な姿がわからないのにシステムを構築するには、要素を増やしつつ、それに伴ってシステムも変化させながら成長させていくしかない。
「生きた知識のシステム」を構築し、さらに新しい知識を創造していくためには、直観と批判的思考による熟慮との両方を両輪として働かせていく必要がある。

今井むつみ著「学びとは何か」p.167

将棋の世界でいうと、
大手の新聞だとタイトル戦の棋譜が載っているのはご存知でしょうか。将棋専門の記者が解説しているんだと思いますけど、毎日20手くらいしか進まないので、長い戦いだと1週間くらい連載されていて、子供の頃はそれを見て勉強していました。
ただ、ここまで「学びとは何か」を考えてきて、子供の頃のそれは、「学びではない」と気がつきました。僕がやっていたのは眺めて記憶しただけ。「生きた知識」にはなっていないのです。そういったものは、記憶の貯蔵庫に入ったものの、引き出し方がわからない、あるいはそこにあることを主張せずに隅の方でひっそりとしているため、その後の対局に活かされないのだと理解しました。
他方、プロ棋士は目的を持って棋譜を読むなかで、批判的思考を駆使して身体で覚えていっているのだと思いました。また、数々の対局を行なってきた経験値による直観も、新しい差し手(知識)を想像する糧になっているのだとわかり、アマとプロの本質的な違いについて、気づくことができました。

いよいよ、このテーマも終盤です。
明日は、
〈探究人になるために〉
これから何ができるのか、考えていきたいと思います。

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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