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ホントに生徒たちが「学生化」している

横浜の舞岡高校とパタゴニアと大隈塾とのコラボの3日間が終わった。
高校生の急成長には驚かされた。

「いしきをかえよう」というテーマで、
ダム建設という公共事業から起こっている社会問題に向かい合い、
リーダーシップを身に着けよう、ということだった。

「いしきをかえよう」は、
長崎の石木ダム建設に対し、
現状と合わなくなった40年前の計画、
賛成、反対、無関心、
行政、地権者、周辺住民、反対活動グループ、
一度立ち止まって話し合いをしよう、
「意識」と「石木」を変えよう、
というのが #いしきをかえよう  で、
パタゴニアが事務局を担当してくれている。

わたしも、石木ダムの建設には反対の立場だが、
#いしきをかえよう  の活動ベクトルに乗っかってのこと。
つまり、地元出身の地方創生大臣が放言した
「誰かが犠牲にならないといけない」
なんてあるはずもなく、
誰ひとり取り残さない方法を考え出そう、知恵を出し合おう、
そのために話し合いをしよう、と考えている。

だから、生徒たち学生たちには細心の注意を払って、
ダムの部分ではニュートラルに学びを進めてきた。
(すべての時間をこの問題にあてたわけではないし)

すると、初日の授業が終わって、
さっそくダム建設事務所に電話をかけた生徒もいた。
教室でのオトナの意見を鵜呑みにしていない。
反対意見で思考停止していない。
建設事務所からの意見も聞いて、
自分の考えをまとめていた。

これは正直驚いた。
意識変化の直後に行動を起こし、
さらに意識変化をさせている。

大隈塾の学生による、この生徒の3日間の成長記録はこうだ。
<初日>
聞いた内容を自分の中でちゃんと一度考えて意見できる。
1番目に発言したり仕切ったりする感じではないけど、
聞いたら答えてくれる。
<2日目>
自分で事前学習をよくしているため、具体例をあげながら意見を言える。
自分の中で意見が固まっている感じがするので、
他の人の意見や講義の内容をもっと取り入れながら発言できるといい
(一回自分の中で考えればできると思うので、時間が必要)
<3日目>
率先して質問や議題を投げかけてくれた。
具体例も色々引き出しがあり、それをうまく使いながら意見を言っていた。
手紙(ワーク)も相手を思いやるということに一番着目して、
言葉遣いや文末の工夫を最後までしていて向上心がすごくある。
三日間で一番積極性がのびていたと思う。

学生が「生徒化」し、生徒が「学生化」している現象がある、
と書いたが、まさにそれを目の当たりにした。

なんか、楽しくなってきた。