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ワーケーションからワークウェルネスへ@スイデンテラス

どハマりしそうなワーケーションの場所だった。
山形鶴岡のスイデンテラス。

水田のど真ん中に建てられているホテルで、
建物は木がふんだんに使われてて、
柱がどこにもない。
だから、ロビーにいると田んぼの上に木の香りがする広々とした空間が味わえる。
さらには遠くに出羽三山。月山、羽黒山、湯殿山。
(客室は3つの棟に分かれていて、G棟H棟Y棟、月山のG羽黒山H湯殿山Y)

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この出羽三山を眺めながらのライブラリーが仕事場。
ライブラリーには、ブックディレクター幅允孝さんのセレクト2000冊。
ソファーに座って仕事をしていて、ふ〜っとパソコンから目を上げると、
田んぼか山か本。

仕事の合間に本をつまみ読みして現実逃避することはたまにあるが、
ライブラリーにあった、
『読む時間』(スティーブ・マッカリー 創元社 2017)
『21世紀の楕円幻想』(平川克美 ミシマ社 2018)
にはハマってしまった。

しかも『21世紀の楕円幻想』は、冷えた地酒を飲みながら。

ライブラリーには、子どもたちの本もあるライブラリースペースと、
併設されているバーで買った飲み物を持ち込め得るライブラリーラウンジがあって、
スペースでは現実逃避、
ラウンジでは現実再確認、再定義。

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本を読む、ということを最近ルーティンとしている。
毎朝60分、友人といっしょにCulubhouseで黙読会をやり、
50分読んで10分はレビュー。
もともと読まずに溜まったままにしている論文をどうする?
という友人のつぶやきに、
じゃあいっしょに読もう、Clubhouseで、ということを提案し、
おおそれはいいね、となって、
まだ2ヶ月ぐらいだけど、毎朝60分の読書。

可処分時間がどれだけあるか、ということ。

24時間の中で寝る時間食べる時間、仕事の時間などなどを除いて、
自由に使える時間を可処分時間とするならば、
その可処分時間の中で、読書にどれだけ充てられているか。
知的な活動にどれだけ時間をとっているか。

リモートワークになって通勤時間がなくなって、
可処分時間が増えたはずなんだけど、
いやいや逆に減っちゃったよ、という人もいるだろう。
そのときは、24時間ではなくて、168時間(一週間)で考えてみる。

毎朝の60分が、けっこうアタマを豊かにしてくれる。

ということにそこそこ満足していたら、
夕方に、眺めのいい部屋でお酒をちびちび飲みながらの読書30分は、
リラックスできてけっこうココロを豊かにしてくれる。
アルコールでのほろ酔い感が、朝とは違う感覚で本の世界に没入していける、
ということに気がついた。

釜石に帰ったら、そういう場所を探してみよう。
いくつか、夕方にふらっとでかけて、腰掛けて缶ビール飲みながら本が読める、
眺めのいい場所。

で、ワーケーション。
仕事はふつうにできる、リラックスは景色、がワーケーションだが、
ここスイデンテラスでは、景色に加えて、本もある。
(実は温泉、サウナもあるんだけど……)

もはやワーケーションじゃなく、
ワークウェルネスwork-wellnessといいたいぐらい。


スイデンテラス
「晴耕雨読の時を過ごす、田んぼに浮かぶホテル」