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一度もリセットしていない人生みうらじゅん

みうらじゅんフェス! にいってきた。

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フェスだから、たくさん集まっていた。十分に密だった。

「マイブーム」とか「ゆるキャラ」はみうらじゅんが名付け親だ、とは初めて知った。
なるほど~、と思ったのは、
自分自身の中で、ある時期あることに熱中してしまう「マイブーム」があり、
熱中することの中には、「なんかヘン」「なんかダメ」なんだけど、
正面切ってヘンともダメともいえない場合、それらを「ゆるい」と表現すること。

みうらじゅんのマイブームの最初は、小学生低学年のときの学級新聞。
A3サイズで5号までしか展示されていなかったが、
きっとまだまだあるんだろう。
マンガを描くマンガブームもイラストブームも小説ブームもポエムブームもあり、
子どものころから表現するということが大好きで、
しかもそれらを保存してあって、これでもか!ってぐらい展示されている。
彼が書く字を読み、描く絵をみることで、
子どものころのみうらじゅんと会話している気分になる。

そもそもミュージアムが、過去とコミュニケーションする場であるので、
子どものみうらじゅんだけではなく、
展示されているソニーのカセットテープ「C60」を見ると、
オリジナルなテープづくりに夢中だった中学生のときの自分とも会話できる。

オトナになると、書いたり描いたりするだけではなく、
「集める」ということもする。
買い集めたり、撮り集めたり。
時間をかけ、おカネをかけ、みうらじゅんがマイブームになってものたちが、
たくさん、しかも濃密に展示されたいた。

みうらじゅんって、人生一度もリセットしてないんだろうなあ。
ずっとあのまんま生きてきたんだろうなあ。

「カスハガ」には笑った。
絵葉書なんだけど、絵はがきセットは10枚入りでようやく「セット」になる。
でも、10ヶ所も観光する場所がなかったりすると、
なんとかして数合わせのシーンを撮らないといけない。
すると、なんの変哲もない海岸だったり、やらせな梨狩りの様子だったり、
おばさんたちの入浴シーンだったり、
カスなハガキが絵はがきセットには入ってる(らしい)。
それを探すのも旅の醍醐味(らしい)。

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確かに、観光地でもない地方都市の美術館とかお土産屋さんには、
誰が買うんだろうと思える絵はがきセットやグッズがそこそこある。

コンビニにも、たくさんある商品の中にカスハガみたいなのがあるのかもしれない。
どんだけでもある商品がすべて、有用とは限らない。

そういえば、釜石のコンビニに思い当たるものが……。