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ケッサン! むずかしい……けど、ああそういうことだった

市議会では一般質問が終わり、場面は決算委員会に移った。

一般質問の緊張が取れてホッとしているところに、
数字がデラデラ並んでいる決算報告。
予算をやったわけじゃないから、その決算なんてなんのことやらわからないし、
議会に慣れてないこともあって、いまどの資料を使っているのかもわからない。
新人さんはそれぞれ「あれあれ? どれ?」って感じ。

そこに、先輩議員さんたちが手を挙げて、
「で? なにやったの? 検討します? 前回も『検討します』だったよね」
と市役所職員(とーきょく、と呼ぶ)をゲキ詰めする。

おお! 思い出した。
民主党(当時)が政権を取る直前のころ、
親しくしていた松井孝治さんが「決算こそ大事!」といっていた。
(当時は参議院議員。現慶應義塾大学教授)

そのころは、予算委員会はちゃんとやるけど、
決算委員会はシャンシャンで終わってた。
どうせ使っちゃったカネだし、戻ってくるわけじゃないし、
また同じ事業に同じ予算をどーんともらいたいし、
っていう。

そうじゃないんだよね、って。
行政のムダを見つけ出すのが決算であり、
ムダが見つかれば行政の課題も見えてくる。
それが「事業仕分け」につながっていった。

事業仕分け、といえば、
元のかみさんの蓮舫さんに、
「一般質問ってむずかしい。自己満足に終わった感じがする」
質問が終わってちょっと落ち込んでLINEで感想送ったら、
返事が帰ってきた。

「目指している答えを引き出す質問じゃなく、本音を引き出し、そこに課題を見つける質問を」

決算大事だ! と思い直して、昨日は議会が終わっても議員控室で、
マーカーで線引きながら、分厚い決算書をにらんで残業。
(にらんでいるだけだったことはいうまでもない)