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あおりデマとスローニュース

あおり運転でのデマが話題になった。

容疑者のクルマに同情していた女性と、
まったく別の女性を「同乗者」として
SNSで拡散させた。

とんだとばっちりをくらった本人が、
弁護士を立てて法的措置も辞さない覚悟を示すと、
「ごめんなさい」謝罪メッセージが20件以上届いた。

「スローニュース」というジャーナリズムがある。
2017年、イギリスのBBCがうちたてたプロジェクトで、
BBCは、ニュースの優先順位を見直した。
それまで「速報」、発生した出来事をできるだけ速く視聴者に届ける、
ことから、
①深堀りする
②データをわかりやすくビジュアル化する
③ファクトチェックを厳格にする
へ。

1980年、アメリカでCNNが設立された。
24時間、ニュースだけを放送するチャンネルだ。

以来、インターネットの発展充実とともに、
ニュースはつねに世の中に流れているのが常態になっていく。
さらに今では、常にオンラインだ。

いつも、ネットにつながっている。
いつも、誰かとつながっている。
いつも、情報が流れてくる。

だからBBCは、情報をより速く届けるジャーナリズムではなく。
よりきちんと説明するジャーナリズムを目指した。

日本でも、スローニュースが立ち上がった。
まだ小さい動きだが、
つねにオンラインの世の中に、
信頼できる情報発信は、だからこそ重要になる。

もちろん、受け手にとってもスローであることが求められる。
受け手にとっては、発信元がプロでも素人でも関係ない。
大学生は、新聞を読まない、テレビのニュースは見ない。
ファストニュース、自分の好みの情報が届けばそれで満足する。

そこから脱しないとね。
リテラシー、言語化する能力、
これをたくましくしていかないと、
幸せになれない。