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ボーッとすることも大切な勉強である

自由な時間を上手に使うというのは、(中略)ぎっしりとつまったスケジュールをこなすことではない。

『こうやって、考える。』p111「空白の時間をもつ」

どきっ! 
やることがいっぱいある。「あふれかえるTO DOリスト」ってのを書いたばかりだ。
祝日の今日も、朝のルーティンからミーティングふたつ、
そのあと市民劇場を観に行って、
となり町の大槌町にいって大槌高校の研究発表にいって、
夜はそのために東京から来ている先輩と、ほか愉快な仲間たちたちと宴会。

ぎっしりと詰まっている。

まず、何もしないでボーッとする時間をもつことだ。充実した無為の時間をつくることである。これがやってみると、意外に難しい。たいていの人は、空白な時間を恐れる。

『こうやって、考える。』p111「空白の時間をもつ」

恐れてる?
たしかに。なんやかんやとTO DOリスト化するのは、
やりたいことだからといいながら、
実は空白の時間をつくりたくない、時間がもったいない、と思っているだけなのかもしれない。

よほど強い個性でないと、ぼんやりしていることはできないのである。本を読むのも結構だが、読まないのもまた、きわめて大切な勉強である。

『こうやって、考える。』p111「空白の時間をもつ」

そっか。
とにかく今日はスケジュール詰まってるからしょうがない。
明日はちょっとボーッとしてみようかしら。

週に一度は、家族から離れて一人になってもいい。

『こうやって、考える。』p111「空白の時間をもつ」

やかましい!
とっくに一人だ。


『こうやって、考える。』 外山滋比古 PHP文庫 2021年


朝5時50分、シカの足跡