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渋谷ののんべえ横丁

東京渋谷へいったらのんべえ横丁の「えのき」にいけ、
といわれていたので昨日、「えのき」にいった。

2011年の震災後、同じ「のんべえ横丁」つながり、ということで、
渋谷ののんべえ横丁から釜石ののんべえ横丁へ、
義援金が届いた。
渋谷がお客さんからお金を募り、
釜石へと届けた。

釜石は東京へいくたびに渋谷に寄り,
感謝の気持ちを込めて酔っ払い、
渋谷はときおり釜石に出かけ、
友情をあたためるように酔っ払い、
それが何度もいったり来たりで続き、
いまにいたる。

「えのき」はこじんまりした、カウンターだけのお店だった。
えのきのママが初めてつくったという、肉じゃがを食べた。
北海道からたくさんじゃがいもが届いたから、
人生初の肉じゃがをつくったそうだ。

肉は牛肉だった。
高級な肉じゃが。
味は濃い。
庶民っぽい肉じゃが。
じゃがいもが柔らかすぎる。
「年寄りが多いからね」
まあ、そんなもんかもしれない。

サッポロビールの黒ラベルを飲んで、
芋焼酎のお湯割りを追加して、
突き出しの水ダコの刺し身と肉じゃが。

お勘定を、とお願いしたら、
「3000円でいいよ」
と。
お勘定のどんぶりっぷりが釜石の「とんぼ」と同じ、で笑った。
「とんぼ」は震災前はのんべえ横丁にあった。

渋谷も釜石も、のんべえ横丁なのである。