見出し画像

里帰りしたいときに里帰りができる街にしたい

「里帰りしたいときに帰ってこれる街にしたい」

釜石には常駐する産婦人科医師がいない。
子どもを産むには、となり町に行かなくてはいけない。
だからたとえば、
高校を卒業して東京の大学へいた女性が、
そのまま東京で就職して結婚して妊娠して、
実家に帰って母親のサポートのもとで出産する、
ということができない。

産後ドゥーラの櫻井京子さんに話を聞いて、
産科医がいないことは知っていたが、
「出産での里帰りができない」
ことに初めて気がついた。

これはせつない。

ほかにも、移住者には家賃補助とか就職支援とか、
探せば公的なサポートが見つかることがある。
だけど、
ずっと地元に暮らしている若手には、
そんな援助はない。

安心して長く住み続けられるように、
この街に住んでてよかったと思えるような、
地元の人にやさしい政策を。

所得が低いから、共働きをせざるをえない。
もし病気になったら、ケガをしたらどうしよう。
子どもは欲しいけど、産んだあとが心配。

みんなどっかで諦めているかもしれない。

でも、諦めてないママたちもいる。
暮らしやすい制度や施設がなければ、
自分たちでつくればいい。

たとえば子どもの遊び場。
公園はあるけど、子どもたちが安心して遊べる公園になっていない。
安心して遊べる公園があっても、クルマを停めておくスペースがない。
クルマでいけて、クルマを停めて、クルマで帰ってこれる公園が欲しい。

市役所にお願いして、
建設業者と役所とママたちでワークショップを開いて、
対話を重ねていって、公園をつくった。

自分たちの意志が通ったら、
その施設なり制度なりに対してオーナーシップが芽生える。

子どもを育てるママだから、
当事者だからがんばれることもある。
その熱量をほかの人たちにも伝えて、広げよう。

京子さんから学ぶことはたくさんあった。