自分で言うのもなんだけど、仕事に対してはこれまでそれなりに努力してきたと思っている。限界まで努力してきたかというとそうでもないけど、少なくとも常に何かを考えながら時間を投資してきた。時間を投資することに抵抗感はなかった。なぜなら、時間が有限であるという実感が全くなかったからだ。

　上のグラフは、わが国の平均寿命と健康寿命の推移を示している。健康寿命とは、”健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間”をいい、2019（令和元）年の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳となっている。あくまで「平均」の話であり、日常生活が制限されても豊かな生活を営んでいる方はたくさんいることは知ってはいるが、このグラフを眺めると、なんとなく時間が有限であることを直感的に感じてしまう。

限られた時間を何に投資したいか。

　振り返ると、これまでは自己達成感や有能感のようなものを得るために時間を投資してきたように思う。つまり、すぐに結果が出ないものに対してたくさんの時間を投資してきた。でも、これからは、もっと少ない時間の投資で楽しいとか嬉しいとか気持ちいいとかの結果が得られることをたくさんしたいと思う。それを見つけることが、”いま始めたいこと”かなと思う。それを次から次に見つけることができるようになれば、価値観と幸福感は大きく変わるかもしれないなと思う。

#いま始めたいこと