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リハ専門職の学生が臨床実習の価値を最大化させるための心得とは何か

リハ専門職の学生は、在学中に臨床実習を行います。学生の頃の私は、臨床実習に行くまでは不安であり、臨床実習が終わる頃には養成校での日常に戻るのが憂鬱でした。臨床実習の前半は時間が経過することを期待し、臨床実習の後半は時間が経過するのを惜しんでいました。つまり、私にとって実習の前半の時間は価値が低く、実習の後半の時間は価値が高く感じていたのです。
 本noteでは、私のような場当たり的な臨床実習の過ごし方を避け、実習の価値を最大化するための心得を短く記しています。

臨床実習の価値の最大化には、臨床実習として現場で過ごす限りある時間をどう過ごすかが重要となります。そこで考えるのは、「臨床実習で過ごす環境でしかできないことは何か?」です。それは「複数のリハ専門職の意見や考えに触れること」と私は確信しています。

養成校の授業では、一人の教員が複数の学生を対象として説きます。そこで説かれるのは、教科書に記載された一般化したものに加え、特定の教員の意見や考えです。このこと自体は、授業の限界なので決して悪いことではありません。
 一方、臨床実習では、概ねどの臨床実習の現場でもリハ専門職が複数名勤務しています。そして、同じ対象者に対して、直接あるいは間接的に複数のリハ専門職が介入しています。ところが、同じ対象者でも、個々のリハ専門職によって評価やアセスメント、プログラムに対する視点や考え方は完全に一致しません。だから、カンファレンスやミーティングで効果的なアセスメントやプログラムを協議しているのです。
 そう考えると、臨床実習で過ごす環境でしかできないことは、やはり「複数のリハ専門職の意見や考えに触れること」なのです。

リハ専門職を目指す学生の皆さん、臨床実習では、ぜひ複数のリハ専門職の意見や考えに触れるようにしましょう。そのために、自分から声をかけるようにしてみましょう。なぜなら、入職してしばらくは、臨床実習で得た引き出しの数で勝負しなくてはならないからです。
 この内容は、私がリハ部門の部長だった頃に、臨床実習で訪れた全ての学生に対してオリエンテーションで伝えていた内容です。
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