声に表情がないと言われた
いつも自分を演じている。
ちゃんとしているふりをする。
大丈夫なふりをする。
どう振る舞うのが自然かな、こう振る舞えば馴染むのかなと正解を探るように
違和を消すようにまともを演出する。
人と話す時、どういう声で話したらいいかいつも分からない。どのくらいの声量で、とかどこ見て話せばいいかとか、口の動かし方とか。
理解し難いかもしれないけれど、ほんとに、ほんとに分からないんだよ。
私はその時々によってシーンによって、声のトーンが無意識に切り替わる
だから周りから持たれる私のイメージは、きっと人によって違う。
人のキャラとかいうものは、ほとんど声で決まるのだと気づいた。
今日はなんかいつもよりテンション高いね、いつもと違うねとかいうことを言われることが多い。
いや、普通なんだけどな。むしろ違うのはいつもの方なんだけどな、と、思う。
私のくせみたいなものだから、決して相手は悪くない。
気心の知れた友人相手ほど言葉少なになるのは、喋らない方が楽だからなんだと思う。
偽れば偽るほど、私は饒舌になる。
コミュニティによってキャラも立ち位置も違うことに、学生時代はどれが素の自分なのかと、かなり悩まされた。もう全部自分なんだと一度は納得した。
だが新しいコミュニティに触れることが多くなった最近、また同じような悩みに直面している。
そんな矢先に言われた言葉がタイトルの通り。
声に表情…???
んだそれ。多分一生分からんだろな。
いわゆる声に表情がある声、の方が私はよっぽど違和を感じるけどな。逆に人間味がなくて。
話すことはできるし人見知りでもないけれど、
気を遣うところが多いし繕うから、疲れてしまう
そういう意味で人と話すことがとても苦手な私は
歌う時がものすごく楽だ
声量もトーンも自分の思うように発せて、相手の正解に合わせなくていいところとか。
そうやって嫌いな自分を捨てれるところとか。
世間的に言っちゃいけないことを言えるところとか。
私の中で一番、声に“表情”が出る瞬間だと思う。
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