「正規・非正規」の枠を超えた働き方

人が働く上で不満に感じることが多いことの一つとして、自分の仕事と給料が見合っていないことであったり、仕事ができない(しない)人が出世して高い給料をもらっていることだったり、いい仕事をしても給料に反映されないことなど、仕事に対する見返りへの「納得いかない感」というものがあると思います。私は公務員として働いていた時にまさにその感覚を味わっていたし、やっても報われない感がものすごくありました。結果、心身を壊して退職することになるほど、その不満感というのは耐え難いものがあったのだと思います。

働く上でのそういった不満感をなくすためには、給与体系が重要であるということを過去で何度か書いています。(新しい組織のあり方~その3 給与体系がすべての肝~の記事と、給与体系をとにかく見直すのが先決という記事。)アルバイトの求人などを見ていても、土日祝日に入れる人は時給がプラスになるところがあったりします。多くの人が避けたいと思うようなやりたがらないことを受けてくれる人にインセンティブをつけることは、そういった不満を解消するためにも(そして人材を確保するという意味でも)とても効果があると思います。プラスの報酬があるならやっても良い、という人は多いし、平日しか出勤しない人に対しても、「土日の分多くもらっているから…」と不満に思うことはなくなると思います。

少し前ですが、ある企業が従業員すべてを正社員化するという試みをしたという報道がありました。実際のところ、どういった運営のしくみなのかはわかりませんが、私は一瞬「?」と思いました。パートや派遣という働き方をあえて選んでいる人もいるわけで、全員が正社員になりたいと思っているわけではないだろうし、正社員並みの責任や働き方を要求されるのは困る人もいるだろうと思ったからです。これまで通り短時間勤務を行えるしくみもあるとのことですが、この試みを見た時に、「それじゃあ正社員(正規)と派遣・パート(非正規)の違いって何だろう?」と疑問に思いました。正規と非正規の違いって明確に説明できるものなのでしょうか。割とイメージ的にとらえてる部分が大きいのではないかと思います。

「正規」と名のつく人にはやはり非正規の人よりも責任があるわけで、その責任の分だけ高い給料をもらえるようになっています。業務繁忙の時には残業や休日出勤もあり得るし、非正規が足りない時は現場で働くことも必要です。非正規の人は基本的にはあまり責任のない仕事を任されるし、辞めたいと思ったら辞めるのも簡単、シフトも融通が利く場合も多いというメリットがあります。そのかわり、正規よりも待遇が悪いことは受け入れなければなりません。私は現行のこの制度の方が平等・公平だと思っています。責任ややる仕事内容によって待遇が変わってくる方が通常不満は少ないし、自分にとってどちらの働き方が良いかを選ぶことができますからね。

正規・非正規問題で議論した方が良いと思うのは、雇用に対する様々な要素を分解して、あらゆる可能性を検討することだと思います。勤務時間、残業・休日出勤の有無、契約更新か終身雇用か、転勤の有無、副業の可否、待遇面など、それぞれをピックアップして明瞭にして、それで給料を算出するのがベストだと思うんですね。勤務時間は短いけれど終身雇用、とか、契約更新だけど残業・休日出勤はできるからインセンティブあり、とか、そろそろ「正規・非正規」の枠を超えた働き方があってもいいのではないかと思っています。もちろん手間はかかりますが、いくつかのありうるパターンを設定すればできなくはないと思います。今の働き方というのは、従来の「正規・非正規」のイメージに制限されすぎている面はあるなぁと感じます。

そしてそういった働き方の問題が私の興味のある待機児童問題や子育ての話題につながってくるわけです。今の働き方ががんじがらめで凝り固まっていることが、世の中にあらゆる歪みを生んでいるし、人々を幸せから遠ざけているように見えます。一人一人の責任の重さ、勤務時間などの差が、適正に見返りとして給料に反映されるかどうかを丁寧に検討して給与体系を決めていけば、一人一人が納得して働ける社会の実現というのはそんなに難しいことではないのではないかと思っています。

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村上 ハルカ

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