「感情不感症」を克服したい

「自分の気持ちがわからない」症候群の記事の続きになりますが、この「感情不感症」を痛感する出来事がありましたので書いてみたいと思います。私はこれまでの人生で感情をかなり抑圧してきた自覚があり、自分が何を感じているかわからなくなることが多々ありました。それが蓄積することで体調不良などを引き起こしていると感じていて、自分でもなんとかしたいと思っていることの一つです。そんな私が昔からすごく苦手だなと思っていることがあります。それは「芝居・演技」です。

小さいころから歌、ダンス、演劇、ミュージカルなどが好きで、自分ではやりませんが観るのが大好きでした。中学の時合唱部で毎年文化祭でミュージカルを上演、高校の文化祭でもクラス演劇を上演したことがありますが、私はお芝居や演技に苦手意識があり、恥ずかしいし、無理無理!と思っていました。とにかくすごく苦手で、人前に出る緊張&演技をすることへの恥ずかしさは今でも強く感じます。

最近、とてもはまって通っているワークショップがあります。Prayers Studioさんという演劇団体さんがやられている「ドラマトライアル」(ホームページ)というワークショップ。劇団員さんのお芝居を観たあと感想をシェアして、そのあと希望者は前に出て俳優体験をするというもの。私は3回観に行って、2回目と昨日の3回目で俳優体験をさせてもらいました。上手く読むのが目的ではなく、台本を読んだとき、相手とのやり取りの中でどのような感情が湧きあがるかなど、「いかに感じるか」がメインの体験です。俳優を養成するとかそういうことではないので、参加者はみんな素人。

昨日の演目は男女のもめごとのワンシーンを切り取ったような作品だったのですが、私は女性役をやらせてもらいました。やっていて面白いのですが、初見で台本を読んで初めましての方とやりとりしているのに、感情を感じることに意識を向けると本当にいろんな感情が湧きあがってくるんですね。別に演技しようとは思っていないのですが、自然と感情がこもる感じ。やりながら「こいつ自分勝手だな!」とか「いや、でも何か事情があるのだろうから…」とか、相手役の出方によってこちらの感じ方も変わってくるんですよね。ホント、百聞は一見に如かずなのでいろんな方に体験してもらいたいです。

昨日感じたことは、今まで感情を抑圧してきたけれども、感じて味わってあげられなかった感情は潜在意識やオーラ体にしぶとく残り蓄積していて、私に感じてもらうことを心待ちにしているのだということ。感じてほしかった感情が列をなして迫ってくるような感覚。次から次へと、感じてほしいと訴えてくる感情が湧きあがってくる、そして、たくさんの感情の波が押し寄せてくるのを感じて、私はいかに今まで自分の感情というものを大切にしてこなかったか、ないがしろにしてきたかということを痛感したのです。幼少期の親子関係はあまりにも大切の記事にも書きましたが、それは傷ついたインナーチャイルドとも言えるし、過去生レベルでの傷かもしれません。大きな感情ほど、解放されるまで何度も繰り返しその感情を感じさせるような出来事を起こしては、感じてもらうチャンスを待っている、そんな感覚を得ました。

この三次元の物理的体験が味わえる地球にいる醍醐味は、肉体を持っていることと、感情を味わえることにあります。これはスピ系の教えではよく言われることですが、私は肉体、感情の両方ともに対して、受け入れていなかったのだなぁと感じています。感情に良い悪いはなく、魂レベルではすべて尊い、体験したくてしょうがなかった感情なのに、自分にとって都合の悪い感情を抑圧することで、表面上上手くやることを最優先していたということ。このことは過去に何度も気付いてはいたけれど、改めてここ数日「感情」というものに意識をフォーカスすることで、見えてきたことがありました。

今は「感情」にものすごく興味がわいてきています。日ごろの生活で感情を抑圧するくせは、なかなかすぐに直るものではありませんし、表に出さないことが大切な場面も多々あります。私は誰かに「怒鳴る」ということをしたことが一度もありません。もし、私がお芝居で「怒鳴る」演技をしなければならないとしたら、どんな自分が出てくるのでしょうか。その時、日常では味わえない「感情」がわきおこってくるのでしょうか。「芝居・演技」を通して、新たな自分が発見できる可能性、列をなして待ち構える感情を解放できる可能性を感じています。感情を味わい尽くす旅はまだまだ始まったばかりのようです。

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