「偽物は駆逐され、本物が残る時代」の兆しあり

5月16日に天王星が牡牛座に移動した(天王星の移動は約7年ぶりの大イベント)ということで、スピ好き、占星術好き界隈が騒がしかった今日この頃。私は占星術師ではありませんが、趣味で少し勉強したので多少の概念は理解しております。昔からあらゆることに敏感すぎて苦労してきた人間なので、今回の天体イベントでも少々身体に変調をきたしており、心身ともに本調子でない5月を過ごしていたところです。(気にしすぎかなとも思いつつ、数年前のスーパームーンだか何だかの時も同じような不調を感じていたので天体の影響はある気がします…。)

天王星が牡牛座に移動することでどんな変化が予想されるのか、プロの占星術師の方々のブログなどを拝見すると皆さん思い思いに解説されています。その中に「勢いだけ、はったりだけでやってきた人は駆逐され、コツコツやってきた人、本物が残るでしょう」的なことを書いている方がいて、「へぇ~」と思い、そういえば私も同じような感覚を感じてたなぁとちょっと思いました。世の権力者のパワハラ、モラハラ、セクハラ、大嘘の告発などもその部類に入りそうですし、ほとんど詐欺まがいの商売をしてきていた人の人間性やモラルの低さもどんどん露呈していきそうな気配があります。

最近、スピ業界のセラピスト・ヒーラーやプロプロガー、得体のしれないコンサルタントなど、いかにも中身がなさそうなのにやたら高額をとる商売をしていた人々の実態が暴露される機会が増えてきているようです。一昔前まではそういった告発はほとんどありませんでしたし、多くの人が(なんちゃって)成功者を信じていたように思います。私は元々アヤシイと思っていたので(笑)、とにかくコツコツやることが大事だということを繰り返し書いてきたわけですがね。中身のない商売が長続きするはずはないですが、その賞味期限は思った以上に早そうな予感がします。

どこかの占星術師の方が言っていた「偽物は駆逐され、本物が残る」ということが本当にあるとすると、じゃあその「本物」って何なんでしょうね。私が「本物」かどうかを判断する一つの基準として、「不当に高いものは偽物、本物はリーズナブル(安い・無料)」というものがあります。人間なんとなく、「高いものはすごいんじゃないか、価値があるんじゃないか、これで変われるんじゃないか」と思ってしまうものです。しかし、偽物ほど自分を大きく見せるために、自らの欲望のために、不当に高い料金を取るものだと、世の中を見ていて本当にそう思いました。特にスピリチュアルや霊感商法など、目に見えない世界のものは相場という相場もありませんので、やたら高額なものも数多くあります。その辺りのことは過去に、スピリチュアルとビジネスは相容れないという記事にも書きました。

確かにこれまでは、勢いや見栄えだけで中身のない人も、それなりにもてはやされ、うまいことやっていける世の中だったと思います。口が達者ではったりがきくようなタイプの人に言いくるめられてきたけれども、それはやはりおかしいと思い、声をあげる人が増えてきたのではないでしょうか。人間としてグレーなことをしていると、いつか誰かがそれを暴露・告発したりして悪評が広がり、人気に陰りが見えたりするものなのだと感じます。短絡的にお金や名声が欲しければ多少のズルや誇張も必要かもしれませんが、それが結局は自分を貶めることになり、長い目で見ればコツコツ誠実に生きた方がよほど幸福な人生が送れると思うんですよね。

「偽物と本物」、色々な見方があると思いますが、短絡的な利益にとらわれず、長い目で人生をとらえているかどうかというのも一つの目安になるのではないでしょうか。人間というのは弱いもので、ついつい自らの欲望に負けて悪に傾きそうになることもあると思います。さらに欲望を増大させる資本主義社会下においてはなおさら、正直に誠実に生きる…というのはかなりの心の強さが必要になってきます。だからこそ取組甲斐があるし、これこそ本当の修行なのではないかと感じます。他の人はどうあれ、私自身は「本物」側の人間でありたいですし、そのための内面の探求は一生続けていくつもりです。

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