「真面目に生きてもいいことない」という思い込み

noteをお読みいただいている方はおわかりだと思いますが、私は自他ともに認める真面目な性格で(笑)、周りの方からも「ホントに真面目だよね」とよく言われます。小さい時からずっとそうで、正義感が強く、あえて怒られるようなこともせず、規則や約束をきちんと守り、宿題は7月中にやり、誰に言われなくても勉強するような、クソ真面目人間です。小さい頃はそうでもなかったのですが、成長するにつれて、真面目さゆえの報われなさや挫折感を山ほど経験してきて、「真面目に生きてもいいことないんだ」という思い込みができていたことに気づきました。

私はあまり怒られたことがないと思っていて、親や家族に怒られることは多少はあったように思いますが、あまり思い出せません。それも今思うと、私が何か悪いことをしたから怒られた、というのではなく、親の何かに触れたとか、親の価値観に反していたとか、そういったことで怒られていたように思います。学生時代はやんちゃをしたり、あえて言うことを聞かずに怒られる生徒が多発するものですが、「なんであえて怒られるようなことをするんだろう?」と本当に疑問に思っていました。静かにしていればすぐに終わるのに、とか、なんで私まで怒られるの?と思っていました。多くの人が勉強をしない大学時代にもしっかり授業に出てノートとっていい成績を修めていましたが、就活では非常に苦労し、授業をまともに出ていない人がどんどん決まっていくことに憤りを感じていました。「要領よく生きること=良いこと」という価値観が常にあり、真面目すぎるあまりその点では不器用な自分に価値を感じられなかったんですね。

運よく公務員試験に合格し、晴れて市役所で働き始め、「ここなら真面目さが生かされるだろう」と思ったのですが、今度は真面目すぎるあまり、不真面目に見える人にイラだってしまったり、やればやるほど、仕事ができるほど報われないシステムに疑問を感じ始めてしまいました。また、この世の闇の構造に気づくにつれ、公務員の仕事は本質的に市民のためにならないことも多い(闇に加担している)のだということにも気づいてしまいました。そして、ついに28歳で退職に至ります。せっかく真面目さが生かされる職場だと思ったのに、またも挫折してしまいました。

真面目でなければならない、いい子でなければならない、と思っていたからこそそういう生き方をしていたのかなぁと思っていたのですが、別にそんな思い込みがなくても、あえてふざけたり怒られたりするようなことをしたいかと言えば全くしたくないので、真面目=普通に生きている状態、なのだと思います。いつになったらこの真面目さが生かされ、報われるんだろう?と思っていました。でもやっぱり自分の中に「真面目に生きていてもいいことない」という強い思い込みがある以上、私の目に映る現実も「やっぱり真面目に生きててもいいことないじゃん」と思うことばかりになってしまうのです。まずしないといけないことは、その思いこみを見つめ直し、手放すこと。クソ真面目な自分を肯定することです。

人生の底時代「就活」の深すぎる闇「大学生文化」になじめず虚無感に襲われた大学時代にも書いていますが、「真面目に生きていてもいいことない」という思い込みはかなり強いようで、その思い込みが自分自身を苦しめていることは確実です。要領良く、勢いだけで、はったりかまして生きられたらどんなに楽だろうと思います。それでも、真面目で、実直に、誠実に、正直に生きるこの生き方を変えることはできないし、心の奥深いところではそんな自分でいいんだと信じているところがあるのだと思います。短期的には報われないことばかりだったけれど、長い目で見たらいつかは花開くときが来るのではないか、真面目に生きてきてよかったと思うことがあるのではないか、と思うのです。

世の中にはいろんなタイプな人がいて、バランスを取っています。一概に損な性格、得な性格、良い特性、悪い特性、というものはなく、どれもこれも個性であり、いかにその能力・ギフトに気づいて、生かせるかということだけのようです。世の中でいわゆる「成功者」と呼ばれるような人は、自分の能力にいち早く気づいて、弱いところは誰かに補ってもらいながら、極限までその能力を開花させた人なのだと思います。もともと持っている能力の差もあるとは思いますが、それよりも重要なのはやっぱり自分の「気づき」でしょう。私が要領よくはったりかます人になるのはすごく難しいことです。それよりも今自然にできている真面目さ、誠実さをいかに生かすか、ということに意識を向ける方がよほど重要ですね。自分で知らず知らず否定していた能力・ギフトに気づいて、その個性を最大限発揮できるような意識づけをもっともっとしていこうと感じました。

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