「組織=うまく回らない」のがデフォルト

ふと自転車に乗っていて、「そういえば今までアルバイト含めていろんな組織で働いてきたけど、ちゃんと回ってる組織ってなかったなぁ」ということを思いました。どこへいってもうまく回っていない印象。飲食店であれば、常に人員不足の問題がありましたし、塾講師もそうでしたね。役所も典型的ピラミッド組織でみんな不満たらたらでしたし、今のアルバイト先だって全然うまく回っているとは言えない状況。もはや、「組織=うまく回らない」というのがデフォルトなんじゃないかと思います。いまだかつて、「本当に良い組織だなぁ」と思う組織に出くわしたことないですし(あったら続けているだろう)、今後もおそらくないと思います。そしてなぜか、この人イマイチじゃない?という人に限ってトップにいたりするのが不思議です。まぁ、そういう組織は遅かれ早かれ滅んでいくと思うので時間の問題だとは思いますが。

結局、現行のピラミッド組織というのは問題がありすぎて、そもそもうまく回るようにできていないんですね。「うまく回る」というのは、主には働く労働者側の視点で見ていますが、下っ端の労働者にとって、「うまく回っている状況」というのは存在することはないと思います。構造上、絶対に不満を持ちながら働くようになっています。これは、公務員だけではなく、すべての業種のすべての組織に言えることだと思います。つまり、心から満足して働いている組織労働者というのは日本に存在しないということになります(もしいたら教えてください)。トップ側から見れば、労働者のことはさておき、目先の売り上げや実績が良ければいいわけですから、現場がどれほど大変な思いをしようと、自分の評価が落ちなければ、給与が変わらなければ、知ったことではないという人がほとんどです。労働者は一方的に搾取されているわけですね。

それって、やっぱりおかしいと思うんですね。だいたいの人が義務教育、高校、大学を出たら働くようになる世の中において、組織で働く人の100%がなんらかの不満を持ちながら働いているわけですよ。それで、その不満を酒、たばこ、コーヒー、甘いものでごまかしたり、節約のためジャンクフード食べたりして、身体を壊す世の中なわけです。すべてが悪循環の負のループですよね。当たり前に受け入れてしまっているわけですけど、これって本当におかしいですよ。社会人になったら不満や苦痛と100%隣りあわせなんですからね。

そういうのをおかしいと思ってしまうと、どうしても組織に適応できないはみ出し者になってしまうわけです。それで、フリーランスで生きるか、起業するか、ということになったりもします。しかしながら、多くの人はそこまではしないので、不満を抱えながらも我慢して組織で働き、お給料をもらって生活するというところに落ち着くわけですね。それが今の日本の社会の構造です。

今までの記事でも何度も言ってますけど、組織のトップが一番望むことは、労働者たちにそのままずっと目を覚まさないで奴隷でいてほしい、ということであり、逆に大量離職されるのが一番困るわけです。労働者がいなければ組織は成り立たないわけですからね。ですから、一番の組織への反抗は退職、離職であると思います。

誰の力も借りずに一人で生きていけるや、と思えれば、そんな変な組織にいつまでも執着する必要はないわけです。だからこそ、自立・自律心が大切で、「会社がなくなっても(クビになっても)別に平気、生きていけるもん」と思えていれば、それほど気楽なことはないというものです。「一人では生きていけない」と思うからこそ、組織にしがみつくことになってしまうわけですからね。私たちは横並びの公教育を受けるうちに洗脳され、出る杭にならないことを良しとされてきたので、特別何かに秀でた人でなければ一人では生きていけないと思い込まされています。すごく歌がうまいとか、すごくスポーツができるとか、そういったことです。しかし、本当はそうではないんですね。うまいこと巧妙に、個性や才能をつぶされてきただけで、本当は人それぞれの能力や才能をこの世に表現し、発現させることで、ちゃんと自立して生きていけるようになっているわけです。それすら気づかせないようになっているのがこの世の構造です。

洗脳が強すぎて、そんなことを言っても聞く耳を持たない人がほとんどかもしれません。しかし、今は時代の流れも追い風になっています。「共同創造」の個人の時代において、組織で我慢して自分らしく生きられていない人には「うつ」「体調不良」という形でシグナルが現れてきます。それをチャンスととらえて自分らしい人生にかじ取りできるか、薬漬けになって病院送りの人生になるのか、それはすべてその方の意識次第なのです。

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