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「不快」に耐えた人が手にするもの

本コラムは、2018年1月に村上が運営するコミュニティの会報誌vol.6にて公開した連載コラムを特別公開するものとなります。

コロナ禍で失業や売上激減など「お金」の問題に直面している皆さまにぜひ読んでいただきたいコラムとなっております。

▼前編を読む!


● お金の本質

お金も突き詰めれば物々交換である以上、
株、不動産、金なども含め、
あらゆる資産はその価値を
永続的に保障されているものではありません。

野菜の値段は天候や情勢、
需要と供給により、価値は変化し続けますよね。

そしてその野菜は、持ち続けていたら腐ります。

品質の改良をしなければ、
もっと安価でおいしい野菜を誰かが作ります。

これが「お金」なのだと思います。

僕たち、私たちがお金を稼ぐのは、
「みんなの力を借りるため」です。

そしてみんなの力を借りるには、
「みんなの力になる」ことが必要なのです。

One for All, All for Oneです。

そしてお金に関して
重要なことがもう一つあります。

世界のお金は増え続けているということです。

これって当たり前の話なのですが、
経済に疎い人は意外と知らなかったりします。

お金の総量は決まっていて、
誰かが利益を取ると、誰かが損をする。

はい?
もう一度小学生からやり直してください。

何故お金は増え続けるのか?
2つあります。

1つは「サービス」
そしてもう一つは「利息」です。

まず「サービス」です。

例えば、お金を持っていない大工さんと、
1 万円を持っているお金持ちがいます。

お金持ちが大工さんに
1 万円で家を建ててもらいます。

木材はそこら辺の木を切って使います。

家が建ったので大工さんは
1 万円と家を交換しました。

結果、1万円を持っている大工さんと、
1万円の価値がある家を持っているお金持ちになり、
世界のお金は 2 万円になりました。

お金持ちはその家を担保に
銀行から 1 万円を借り、
1 万円の船を買いました。

1 万円を持っている大工さん、
1 万円を持っている船屋さん、
1 万円の家と、 1 万円の船を持っているお金持ち。

どんどんお金と物が増えていきますね。

新しいサービスが生まれると、
世の中のお金は増えるのです。

そのため、お金をどんどん稼いでいる人は、
より多くの価値を生んでいる人と言えます。

そしてもう一つの「利息」

例えば、 銀行がお金持ちに
10 %の利息を付けて1 万円を貸しました。

お金持ちは1年後に
1 万1千円を銀行に返します。
千円増えましたね。

そうです、利息こそが錬金術なのです。

世界にお金が1万円しかなくとも、
利息を付けてその1万円を貸せば、
お金は勝手に増えるのです。

お金を借りた側は、
新たにサービスを生み出して、
借りたお金をさらに増やします。

この「利息」により、
「お金」はさらなる進化を遂げ、
資本主義経済を飛躍的に発展させました。

これがお金のからくりです。

かの「アインシュタイン」が、
宇宙一の発明は「複利」と言いました。

利息がさらに利益を生み出す。
複利最強です。

そして皆さんもお気づきの通り、
お金が増え続けるということは、
お金の価値は減り続けるということになるんです。

なんでもそうです。

増えれば増えるほど、
そのものの価値は下がっていくんです。

先にも書きました通り、
お金の本質は物々交換です。

物の価値は永久ではないので、
絶えず回し続けなければいけません。
鮮度が落ちてしまいます。

私たちはよく、
「お金を回す」
「お金の流れが止まった」
などと言いますが、まさにそれです。

50年前の1万円と、
今の1万円、全く価値が違いますよね。

おおよそ10倍くらい?
だったと思います。

50年前に100万円を
タンス預金として大事にとっておいたとしたら、
勝手に価値が10分の1に減ってしまうのです。

そのため、やはりお金そのものには
価値なんてないんです。

その時の信用の尺度が、
その時のお金の価値
なんです。

そこで皆さんの不動産投資です。

多少の上下はあれども 、
世界経済は常に上がり続けます。

お金を大事に大事に取っておいても、
それは死んだお金となってしまいます。

生きたお金にするには、
流通させ続けなければなりません。

守るな、攻めろ、です。
攻撃は最大の防御です。

IT革命により旧世代の物は
すでに価値が低下してしまいました。

これからの時代は
さらに仮想通貨という革命も見えてきています。

宇宙にも行けちゃいます。
車も自動で、さらに飛べたりもしちゃいます。

そんな世の中になったら、
今あるものは全て無価値となります。

お金の価値は変わります。
物の価値も変わります。

しかし、愛は永久に不滅です(唐突)

お金は信頼と感謝=愛ですので、
時代が変われども、
それが提供できる人間は困りません。

それこそが稼ぐ力なのだと思います。

お金を知ること、
お金の稼ぎ方を知ること、
お金の増やし方を知ること、
そしてそれを実践できることが、
なによりも大事なのだと思います。

● 大金持ちになる方法

僕が考える「お金とは」、
をダラダラと書いてきましたが、
そういう細かいところは置いといて、
じゃあ、 どうしたらお金持ちになれるのか?

そうです。
御託は要りません。

勝ったものが正義です。
お金持ちが正義です。
私こそが正義なのです。

お金持ちと言っても
大なり小なりあります。

大金持ち、金持ち、小金持ち。

一般的にお金持ちになるには
3パターンあると言われています。

・大きな会社を作った人
・投資で成功した人
・資産を受け継いだ人

ここからわかることは、

たくさん勉強をして、良い大学に入り、
良い会社に入り、血反吐を吐くまで働き、
節約して貯金をし、マイホームをローンで組む…

こういった模範的な生き方では
お金持ちになれないということがわかります。

そもそも大金持ちって
あまり現実的ではないかもしれません。

狙ってなれるものではないと思うんです。

もとから大金持ち、
もしくは気づいたら大金持ちになっていた…
みたいな感じだと思います。

しかし、小金持ち~金持ちレベルであれば、
頑張ればなれる気がします。

とりあえずここでのお金持ちレベルは、
資産3~5億くらいとしておきます。

基準は年利 3~5%で安全に運用できれば、
とりあえずは働かなくても食べていけるレベルです。

色々な書籍やネット情報でもありますが、
お金持ちになる方法はほぼわかっています。

・収入を増やす
・支出を下げる
・余ったお金を投資
・上記を長期間繰り返す

これだけです。

そしてそのコツは、
なるべく早い段階で自分のビジネスを持ち、
そこからの収入を投資に回していくことです。

なんだ簡単じゃん、私もみんなもお金持ち。
てな感じにはなりません。

現実としてなかなか
それをできる人間はいないのです。

なぜでしょう。

心理学では人間の行動パターンは、

①快を求め
②不快を避ける


この2つのみでできているとのこと。

そのため、収入を上げるには不快が伴い、
支出を下げるのもそのまま不快、
お金を使わず投資にあてるのも不快、
そして長期間の我慢はなおさら不快なので、
全てが「快」ではなく「不快」を伴います。

不快の先に快があるのはわかっていても、
やはり目先の快に走ってしまうのですね。

うんうん、
よーくわかります。

ということは、
大きな成功を長期にわたって
継続できている人は、
不快な状況を耐え忍ぶ、
Mっ気たっぷりな人なのかもしれません。

人間の根本的な快は
そのまま生理的欲求です。
食欲、性欲、睡眠欲、排泄欲などなど。

その欲を満たすと快が得られ、
耐えると泡を吹いて失神します。

そしてビジネスで成功して
モテモテになりたい、
お金持ちになってブイブイ言わせたい、
地位や名誉を高め平民どもをひれ伏させたい、
といった欲求は特に男性に強く、
その根本は異性欲、モテモテのラブラブが
男性のやる気スイッチなのだそうです。

異性にモテたい
子孫を残したい
相手にされないのは辛い
馬鹿にされたくない

「ミスター無欲」と言われている私からすると、実に浅はかです。

反対に女性は、
ビジネスの成功はモテと直結せず、
むしろ逆に作用することもあるため、
若くて美しい時代をバリバリ働くより、
自分をキラキラさせていたほうがモテるのです。

世の中、特に欧米では男女の差がなくなり、
給与収入においてもほとんど変わらないのですが、
お金持ちや企業の社長となると、
その比率は圧倒的に男性が多くなるのは、
こういった理由からなのだそうです。

「快」を得るため、「不快」を避けるため、
これが私たちの行動原理なんです。

男も女も、行動の根本はモテという、
わかるようなわからないような感じもしますが、
エラそうな識者もそーなんだ
って思うと微笑ましくもあります。

話を戻します。

それでは何故お金持ちになるためには、
「快」を先延ばしにし、
「不快」に耐えなければならないのでしょうか。

まず収入を上げるには、
サラリーマンとして昇進していく、
起業して成功させる、副業をする、
などが想像できると思います。

そのためには、
お金、時間、エネルギーを
犠牲にする必要
があります。

血尿が出るまで働き、
休日は白目を向きながら副業、
正月も起業のための事業計画づくり…。

相当な犠牲が出ています。

特に若い人は異性とのラブラブが
最大の快行動ですので、それを耐えることは困難です。

人生の 9 割を捨てたのと同じです。

既婚者だって大変です。
会社では上司に怒鳴られ、
帰宅後も奥様からのイヤミに耐え、
子供からは父親と認識されないような生活です。

そのため、サラリーマンをやり続け、
良いパパでいたらお金持ちにはなれないことが
頭ではわかっていても、
現状を維持し続けることを選択します。

しかし、私のような一握りの禁欲男子は、
甘美な誘惑を振り払い、成功のために全てを犠牲にします。

お金、時間、エネルギーを使い倒せば、
大抵の人はそこそこの成果をだせます。

がむしゃらに働けば給与は上がります。

本気で副業に挑めばそこそこ稼げます。

起業だってそこそこの成功であれば
努力でなんとかなります。

そして最初のゴール、
年収 1,000~2,000 万円程度は達成できてしまいます。

しかし、そこで大きな壁が立ちはだかります。

人並み以上の収入、人並み以上の生活、
人並み以上のモテ、こうなってしまうと、
これまでの禁欲がアダとなり、
一気に欲望が解放されてしまうのです。

SNSでよく見かけますよね。
ずっとまじめだったおじさんが、
ちょっとした成功を手にしたとたん
パリピになっていく姿を。

サラリーマンとしての成功者、
中小企業の経営者、そこそこの投資家など、
いわゆる高所得の人たちは、
だいたい年収 1,000~2,000 万円程度だそうです。

ここに行きつくと、
とりあえず上記の欲望開放フェーズに
突入する方が大半です。

そこに行くまではそもそも
快行動をとる暇がなかったのに、
行ってしまうと一息付けてしまうんです。
満足してしまうのです。

しかし、
上記程度の収入はお金持ちとは言えません。

年収 1,000~2,000 万円では、
資産 3~5 億には到底行きつけないのです。

不動産をいっぱい買っている人も同じです。

そのほとんどは借金ですので、
資産はほとんどありません。

ここからさらに上を目指すには、
さらなる禁欲が必要であり、
そこを突破できる層は急激に減っていきます。

かの、ウォーレンバフェット、
ビルゲイツ、も言っています。

一番大事なのはフォーカスすること

「お金、時間、エネルギー」を
仕事や恋愛、家庭、趣味などに分散するのではなく、
何か一つにフォーカスすること。

フォーカスし続けること。
それが成功への一番の近道と言っています。

もちろんうまくバランスを取らなければ、
つまらない人生になりそうですが、
メリハリは大事です。

ビジネスのみにフォーカスした結果、
お金以外なにも残らなかった、
これはやはり寂しいです。

しかし、成功を目指すのであれば、
何かを犠牲にする必要はあります。
私も多くを犠牲にしてきました。

私の有名な格言、
「寝なければい~じゃん(笑)」
がまさにそれです。

ストレスやプレッシャーに
耐える必要もあります。

いつもドキドキ、ガタガタ、プルプルしています。
ハゲそうです。

世の中の成功者は
みんなそれに耐えています。

いや、それが普通になってしまい、
耐えている実感もないのかもしれません。

または耐えることに
喜び感じているM男の可能性も大です。

そして、こういった成功のための
哲学のようなものは世の中に多くあり、
みんな頭ではわかっているのです。

成功パターンはもうわかっているのです。
誰でも知っているんです。

しかしそれを実践するのが難しい。

おそらく頭でわかった程度では
実践できないのでしょう。

もっと根本的な、潜在意識レベルで
変わらなければいけないのかもしれません。

どうすれば潜在意識レベルで
変われるのでしょうか。

正直わかりません。
それがわかったら苦労しません。

やる気スイッチを押すものは
人によって違います。


自分で押す人もいれば、
他人に押される人もいるでしょうし、
最初から押されっぱなしの人もいると思います。

ちなみに私は狂ったように
やる気スイッチ連打しています。

これを早く見つけられた人は
たまたま運が良かった、
そしてまだ見つかってない人も
そのうち見つかると思います。

ただし、それはやはり意識していないと
見過ごしてしまうと思います。

見つけたとしても勇気がなければ
押せないかもしれません。

お金は信頼の証
お金を稼ぐこと自体が良いこと
お金を支払うときは感謝の気持ち
お金は増え続けている
お金を増やすには何かを犠牲にする、
お金を増やすには何かにフォーカスする必要がある。

お金は深いです。
お金は人生です。
ライフイズマネーです。

全世界で働き方・生き方が大きく変わっていく今、
今後の野望に燃えている人も多いのではないでしょうか。

お金とは何なのか、

なぜお金が必要なのか、

何を目的としているか、

そこに行きつくためには
どうなっていなければいけないのか、

そのためには今何をすべきなのか。

自分のやる気スイッチを見つけてください。

そして壊れるまで連打です。

深く考え、とにかく行動し、
それらを振り返り、よりアグレッシブに、
楽しく生きていきたいです。

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お金について考える

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