見出し画像

あなた『リストとカッター』

リストとカッター

今日も眠れずに朝がやってくる
胸のモヤモヤが日に日に濃くなってる
無理して笑ってる 誰も気づかずいる
「死ね、バカ女!」と叫んだ甲斐がある

君がくれた物 リストに書き出して
欲しい物は全部返そうと思ったけど
それくらいしかもう会う理由がないなんて
今の僕を君はきっと笑うだろう

インターネットの君は嫌いだよ
僕を「友達」とみんなに言うからね
トップ写真の君 花の髪飾り
僕じゃ撮れない構図と知らない駅

君と行った街をリストに書き出して
二人の思い出を語ろうと思ったけど
それくらいしかもう話すことがないなんて
今の彼はきっと僕を笑うだろう
...笑うなよ

運命線全部 カッターで刻んで
君といる未来をつくろうと思ったけど
「それくらいではもう戻ることはない。
だって今更遅いよ。」
と君は笑うだろう
「今更どうした?」と君は笑うだろう
笑うだろ?


【解説】
個人的に女と男の別れることに対しての違いというか、
女は別れた瞬間に別れを感じられて、
男は女に彼氏が出来た時に別れを感じると思う。
(もちろん賛否はあるでしょう。)
別れた時は本当に何にも思ってなかったのに、
別れた彼女に彼氏が出来たことを知って、
いきなり辛くなってきた、
そんな実体験から歌詞を作った。
でもプライドもあるので、
「あんな女、死んだっていいよ」
みたいなことを周りには言ってるくせに、
日に日に辛さが増し、
本当に考え過ぎて、
思い出し過ぎて、
眠れないほどになってる自分。
でも普段は気丈に振る舞うので、
誰もそんな僕には気が付かないし、
心配もされない。
ここまで歌詞が惨めな分、
曲にはギャップが欲しくて、
楽しい踊れる曲にしたいと思った。

1番サビは
元彼の負け惜しみみたいなところもあるし、
多少相手にもショックを与えたいという
心の狭い自分もいて、
「あなたから貰ったもの、
もう俺は要らないから返すわ。」
と連絡しようかなとも思ったけど、
今あの子に連絡できる事がこれしないって
本当に惨めだよな、笑われるよなと思った。

2番に関しては
SNSの弊害というのか、
彼女の行動がSNS上で見れるので、
SNSを見ていると
多分俺のことだろうなというのが、
「友達に昔言われた」
「友達と一緒に行った」
とか彼氏でも元彼でもなく、
友達に変換されてた経験から、
トップ写真の君はそのアイコンで、
アイコンを見ると
髪飾りをした元彼女が
僕にはどこの街か駅も分からない場所で
今の彼氏が撮ったであろう
アングルの写真を使っていて、
その気持ちを書いている。
それに連動して、
2番サビはテーマを街にしてみた。

リストとカッターというのは、
もちろんリストカットから来てるけど、
最初に
リストに書き出して〜
というサビが出てきてから、
今思うとそこまで感じないけど、
あの時は
この流れで言葉的にリストが浮きそうな気がして、
「リストという言葉が出てくる事が必然的になるようにするには」
どうするのがいいのか考えて、
まともな神経ではないけど、
リスト=腕に変換し、
リストカットからカッターを思いついた。
そうなると何かを
カッターでカットしないといけないので、
この女々しい男がカットするなら
多分スピリチュアル系で、
神頼み的なものだろうなと思って、
運命線にした。
それが最後のサビになってる。
もちろんこれは実体験ではないし、
流石の恋愛メンヘラな僕でもそこまではしない。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?