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ルッジェロ・デオダート監督の映画「食人族」レビュー「有色人種が白色人種を撃滅する侵略者マゼラン打倒に匹敵する大快挙を描いた映画である。」

やらせTVクルー達が取材対象を捏造する為に土人の村を焼き娘を犯す。怒り心頭に達した土人は彼らを皆殺しにし男根を切断する。かつてインディオが侵略者マゼランを殺し,彼の部下を追い払った快挙に倣いデオダート監督は土人を常に「インディオス」と呼ぶ。

白色人種に踏みつけにされて来た有色人種が猛反撃する映画として僕は日露戦争と同じ位感動したけど,デオダート監督的にはいつも通り虚実を意図的に混同させる手法で映画を撮っているだけなのに本作が世界中で問題作として取り上げられて一番驚いているのは監督自身なんじゃないかなあ。

デオダート監督の音声解説を聴くと岸辺露伴がそうである様に創作者の究極の目的は「見てもらうこと」だと知ることが出来る。
某国で本作が恐れられ日独で制限を設けられることを本意とせず本作の様なリアルな映画を撮ることを止めるまで追い詰められた監督の心境は如何ばかりか。

「燃えよドラゴン」と「食人族」は有色人種が白色人種を負かすところが共通していて好き。
「グリーン・インフェルノ」は意識高い系女子の主人公とリーダーとの内部抗争・内ゲバに終始し,土人は単なる背景でした。
本作は土人が自らの意思で侵略者を罰する作品です。
最初から志が違うのです。

人間は生きる為に他の生命を取り込む必要があるのに「亀が可愛そう」と本質と関係ない所で叩かれ続ける本作だが,それだけ本作が恐れられてる事の証。
白色人種の侵略行為に猛反撃する土人の戦いを描く無二の作品。
ニューライン社は本作の4K版の製作を発表した。
今こそ熾烈な戦いの記録を入手すべし!
日本人は名誉白人ではなくシーシェパードに漁を妨害される土人なんだ!

人喰い土人の映画じゃない。
縄張りに侵入した白色人種のやらせ行為の蛮行に堪りかね有色人種が猛反撃して,これを撃滅する。
日本人も生の魚を食う立派な土人なのだからもっと快哉を上げないとね。
戦後去勢され自身を"名誉白人"と勘違いしてる日本人こそ観るべき作品なのだ。

Amazonは本作を恐れる余り,本作のブルーレイの販売を拒絶した。
「何をそんなに怯えているの?」
とナウシカごっこをしたくなりますね。

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