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映画「シン・ゴジラ・オルソ」ブルーレイレビュー「『オルソ』では画面全体が緑がかったモノクロに見える。」

「シン・ゴジラ・オルソ」は
初代ゴジラ(1954)に最大の敬意を払った作品だと言う。
てっきり初代ゴジラがモノクロ(白黒)であるから
「オルソ」もそれに倣うものと思い購入したが,どうもおかしい。
開始10分程で観るに耐えなくなるのだ。
画面全体が緑がかったモノクロに見えて目がチカチカするのだ。

そこで特典映像の「制作工程解説映像」を参照した。

「オルソ クロマチックフィルム」と言うのは可視光線のうち,
590ナノメートル未満の波長をもつ光線を記録する性質があると言う。

どういう事かと言えば光の三原色のRGB…。
即ち赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)のうち
赤が感光されず赤の部分が黒く表現される。
そうすると我々の目には一体どう見えるのか。

6つの画面のうち中央下段がオルソ本編である。
肉眼では「シン・ゴジラ」を除いた4つのモノクロ画面と比べて
緑がかったモノクロに見えているのである。
モノクロではないのだ。
コレは「気のせい」などではない。

「初代ゴジラに最大の敬意を払った」
なら何故素直にモノクロにしないのか。
初代ゴジラは「緑がかったモノクロ」には見えない。
モノクロだから当然である。

つまり「オルソ」が諸悪の根源なのだ。
光の三原色のうち赤が黒く見えたら青緑がかったモノクロに見える。
実際に映画を観ると緑がかったモノクロに見える。
それだけの話。

更に「緑がかったモノクロ」を見続けていると
直ぐ目が疲れ目がチカチカする。

「シン・ゴジラ・オルソ」は観るに堪えないと言う事だ。

映画の内容は満点なのに
「オルソ」って言葉が使いたいが為に
素直にモノクロにしなかった小賢しさが大きくマイナスされ
加えて視聴に耐えない点が大減点され
相殺して零点が本円盤の得点となる。
本当はマイナス100点付けたい心境である。

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