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自主製作映画「わたしのあしながおじさん」レビュー

日本が敗戦して復員した原口は内地で捨て子を拾う。「のぞみ」と名付けた子の養育費を稼ぐ為に彼は再び南方へと従軍する。高校生に成長した娘は顔も知らぬ彼を「あしながおじさん」と呼び敬愛する様になる。 従軍を終え日本に帰還した彼は物陰から彼女の姿を一目見んとするが…。

安原伸監督が平成4年に撮った自主製作映画。戦後の焼け野原のセットを用意出来ず,黒澤明監督の遺作「まあだだよ」のセットに侵入し勝手に撮影したと言う。「あしながおじさん」よりもA.ビアスの「アウル・クリーク橋の一事件」映画ではアンリコ監督の「ふくろうの河」を思わせる衝撃のラストが心に刺さる。

拙レビューをツイッターに投稿した際,次の様なコメントを頂戴した。

大阪よみうりTVの『シネマ大好き』の自主映画コンテストに入賞した時、安原監督が『韓国の人にも評価してもらえたのが嬉しかった』と言っておられたのが印象に残ってます。 まあ出てくる人の大半がポン軍の軍服着てる話ですから、お気持ちはわかります

安原監督の肉声が聴けてレビューが益々豊かになって当時を知るコメントは本当に有難いのだ。

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