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映画「恐怖のいけにえ」レビュー「ずっと踏み付けにされて生きて来たレリア・ゴルドーニが銃を構える姿に泣けるのです。やられたら何が何でもやり返さなくちゃ!」

TVレポーターのジェニファー(バーバラ・バック)は
LAから地方の祭りを取材する為に,
2人の女性スタッフを連れて地方都市を訪れるものの
TV局の不手際で現地の宿を予約しておらず,
何件か宿屋を当たってみるも当然満室。
3人が途方に暮れていると閑古鳥の鳴いている博物館の館長を務める
陽気な男アーネスト(シドニー・ラシック)が,
自分の家には自分と妹バージニア(レリア・ゴルドーニ)しか住んでおらず
空き部屋に泊まると良いと申し出た。
3人は,その申し出を受け,彼の家を宿屋代わりに使う事に決める。
彼の妹バージニアの妙にオドオドした態度と
床に設置された通気口から金網ごしに物音が聞こえるのが気になるものの,
洒落た内装に文句は無い。
だが通気口は地下へと通じていてバージニアが鳥の生肉を運んでいる。
地下に何か居る。
その「何か」が3人に牙を剥こうとしているのだ…。

あのさ。
この映画が皆の記憶に残りにくいのは分かるのです。
「悪魔のいけにえ」「悪魔のはらわた」「恐怖のいけにえ」
「死霊のはらわた」「死霊のえじき」…コレ全部実在する映画なんです。
ホラー映画愛好家の僕でも迷います!
「サスペリア」「サンゲリア」「ゾンゲリア」「サランドラ」
「ゾンバイオ」とかもうね…。

「地下に潜む何か」より「諸悪の根源」の方が邪悪で
「地下に潜む何か」が母親を傷付けられて激昂し
「諸悪の根源」に立ち向かう姿は感動的ですらある。
登場時からただひたすらに踏み付けにされて来た
レリア・ゴルドーニが銃を手に取る姿が神々しい。
ラストカットも泣ける。


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