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【シティリーグ入賞】古代バレット(古代ビート)解体新書、そしてそのメタり方

割引あり

アローラ!(既に古い)
noteの記事を書くのはほぼ1年ぶりになります。
初めての方は始めまして、むらたむら(@gishikimajin)です。

前回のキャプチャーアロマの確率に関する記事からもう1年経つんですね…


0.自己紹介

久しぶりなので自己紹介すると、
Bumpei(@Bunpei_sv)くんをリーダーとするポケカチーム【チーム雷炎無双】に所属しており、2児の父をしている30代ポケカプレイヤーです。

スタンもエクストラも年中触っており、
エクストラでは、当時未開拓の新規デッキの
【モクナシラフゴリラ】(後1の特性による永続デッキロックとエネ加速)、
【ミュウダスト】(先1からの相手のターンのみの特性ロック)
を作成、チーム内で調整、それぞれ自身も使用、シティ優勝、2022愛知CLtop16の結果を残すことができました。

この一年の大型大会は
前シーズンは残念ながら
愛知エクストラとJCSしか当選せず、
同じ構築を使ったチームメンバーは
愛知エクストラは【ドラゴンルギア】でbest16,
JCSは【アルセウスヌメルゴン】で複数人DAY2に上がるも
自身はDAY1落ちで振るわず、
2024シーズンは横浜、京都ともに抽選落ち…
ですが今回遂にCL福岡には当選しました!
参加する方は対戦よろしくお願いします!

シティリーグは
今回を含め直近5回で
2位、best8、2位、予選落、(2024レギュ変更後)best4で
アベレージはそれなりですが1位はとれない、って感じです。
まだまだ精進せねば…
一応こちらの真ん中の2位の際にサーナイトメタの「チャーレムV」入りの【白ルギア】のレシピで入賞してそれなりにバズったくらいでしょうか。


1.なぜ今【古代バレット】の記事を書くのか


さて、そんな私ですが上に書いたように2024S2のレギュ変更後のシティリーグで【古代バレット】を使ってbest4になりました。
(呼び方で意見が割れているようですが、こちらのnoteでは【古代バレット】で一旦呼び方を統一させていただきます。)

元々非ex系のデッキが好きなこともあり、発売前から構築を練っており、1月末の時点の環境、デッキ構築では大部分のデッキに微有利以上がつく、と判断して持ち込みました。

「でもこのタイミングでnote書くってことは結局福岡CLでは使わないんでしょ?」という思う方も多いかと思います。
正直に答えますと、「少なくとも私はこのレシピを2~3枚程度変えたデッキ(軸を変えていない構築)では出場しない」と断言します。

それはなぜか?【古代バレット】というデッキは対戦相手の【古代バレット】の理解度により勝率が大きく左右されるデッキだからです。
今回のシティの試合でも初見の対面だったという方が非常に多かったです。


また、汎用性が高いカードである「とあるカードたち」を意図的に1枚デッキに刺す、増やすだけで大きく【古代バレット】への勝率が向上します。
また、多くの方が【古代バレット】は【リザードンex】に有利と言っておりますが、【リザードンex】側が手札干渉のタイミング、殴られ方を意識すると【リザードンex】側が有利になると私は認識しています。

逆に言うと、適切なプレイ、おおよそのコツキの打点ラインを理解していないと、非exたねとしてはオーバースペックな数字で多くのデッキに6回以上の攻撃回数を強いるデッキですので、リソースを吐きながら攻撃するデッキだとリソース枯れしたり、150オーバーの攻撃が毎ターンコンスタントに飛んでくるので、攻撃回数の暴力で押し切られたりしてしまいます。

ということで、
これまではシティで入賞しても記事は書いていなかったのですが、多くの方にとってはレギュ変更後初となるシーズン3とCL福岡を控えており、新弾で突如現れたデッキタイプということもあってか、DMなどでフォロワーさん達からプレイや使用感について複数連絡をいただいたこともあり、知識をもつことで立ち回り、勝率が向上するデッキタイプでnoteにまとめる意味があると判断し、見ていただける方が多いシティシーズン3や福岡CL前に筆をとることにした、という流れです。

2.【古代バレット】の定義とメインアタッカーの特徴


【古代バレット】と言われていますが、括りが曖昧で、
ここで今回noteで取り扱うデッキタイプの定義を明らかにしておきます。

今回のこの記事で案内する【古代バレット】は非exコライドン(以降「コライドン」と記載)が3枚以上入っているタイプを説明、深掘りします。
というのも、「コライドン」をどう位置付けるかによってプレイの方針、構築が大きく変わるためです。

今回の私の構築は「コライドン」を4枚フル投入しており、デッキの主軸、主に最初に攻撃しだす役割として使用しています。

スカーレットをパケ絵で選んだくらいにはコライドン好き

「コライドン」の良いところ
①非exたねでありながら140の耐久、「ブーストエナジー古代」(以降ブーエナ古代)で200の耐久になる
②げんせいらんだで序盤から2エネ最大180(多くは150となるが)のダメージを出せる良コスパ
③げんせいらんだが闘無要求の技であることから、「オーリムの気迫」(以降気迫)から1ターンで起動ができ、無色を含むため相方を選ばない

「コライドン」の悪いところ
①げんせいらんだでダメージを出すためにはベンチを古代のポケモンで埋める必要がある、それによりエネの要求が軽くても自身の狙うダメージを最初の攻撃から求めるのはハードルが高め
>現在古代で置きドローソースとなるポケモンはおらず、システムポケモンをベンチに複数置きにくい。

② ①の関係上、【古代バレット】の後半の火力担当の「トドロクツキ」(以降コツキ)と相性はあまりよくない
>コツキは古代ポケモンをベンチではなくトラッシュに要求するため、どこかでベンチに古代ポケモンを広げた「コライドンのげんせいらんだ」からベンチを絞りながら戦う「コツキのあだうちやばね」に攻撃の手段を切り替えなくてはならなくなる

特に①が大きく、既存の「トドロクツキex」を入れて積極的に序盤から動かす構築の場合大体採用されている「イキリンコex」や「ネオラントV」を採用しにくく、裏にこのポケモンたちを置くとコライドンの非exの良さが活かししにくくなるため採用されないことが多いです。

さて、次に【古代バレット】を組む理由といっても過言ではないコツキについて見ていきましょう。

ミュウVMAXが落ちてからくる優良非ex悪

「コツキ」の良いところ
①非exたねでありながら140の耐久、ブーエナ古代で200の耐久になる
②デッキと手札をうまく管理すれば、ゲーム最終盤には「リザードンex」などの高耐久をワンパンできる330以上のダメージを出すことが可能
③あだうちやばねの素点が70あり、最初のターンから90前後を出すことが可能で、スタートしてもそのまま小物狩りができる

「コツキ」の悪いところ
①デッキ構築の段階から出したい最高打点を決めて「古代」のカードを多数デッキに採用する必要がある

上記を踏まえたうえで、私のデッキのレシピを見ていきましょう。

3.【古代バレット】のデッキレシピと基本的なプレイ指針


2/1 2024S2 VOW best4 【デッキコード】 k5kF5k-6bfVCP-5VFVFV

古代カードの総枚数は 60枚中30枚、ちょうど半分となっています。
つまりどうぐをつけない場合のあだうちやばねの最高打点は素点70点と合わせて自身を含まないので360点ということになります。

他の【古代バレット】との差異

①「トドロクツキex」の不採用
②「チヲハウハネ」の採用
③「ハイパーボール」のピン採用
④ エーススペック「覚醒のドラム」の採用
⑤「ブーストエナジー古代」の4枚フル採用
⑥「まけんきハチマキ」の採用
⑦「ツツジ」のピン採用
⑧ スタジアム枠が「ボウルタウン」である

まず、先攻後攻に関しては、先攻一択です。
先攻をとり対応したエネを手張りすることができれば、
どのポケモンスタートでも先2で気迫を打つことができれば攻撃ができます。
(ゲッコウガは先2で逃げエネとして使うので
 先1では裏の先2で攻撃したいポケモンに手張りしましょう。)

盤面の作り方は
コライドン*2 コツキ*3 かがやくゲッコウガ*1 を目指して動きます。もしゲッコウガがサイド落ちしている場合はコツキ*4を置きます。
ハバカミとハネは特定の対面以外場では使わず、基本的にトラッシュに行ってもらうのが仕事です。
サイド落ちを見つつ、最初の2体コライドンで攻撃し、ゲームが進行しトラッシュが肥えてから3~4体のトドロクツキを押し付けるのがゲームプランになります。
基本的に2体目のコライドンが攻撃し終わってからベンチに追加でポケモンを出すことはありません。2体目のコライドンの攻撃で150を出したいときは追加のコライドンか、逃げエネ1で縛られづらい「ハバタクカミ」(以降ハバカミ)を出しておきましょう。

それに伴い、スタートポケモンの優先度は 

コライドン>コツキ>かがゲコ>ハバカミ>ハネ

で考えていました。

基本的に、序盤はコライドン複数体で150でダメージを出していき,以降コツキで180~220で相手のex系を狩りつつ,ラストターン300以上、まけんきハチマキを絡めて330打点を出すことが【古代バレット】の目標です。

デッキ圧縮前の1~3ターン目くらいまでは引いたカードでコライドンの打点150を出さなくてはいけないので、目標ダメージを出すために仕方なくハバカミをベンチに出すこともあります。

古代カードの総枚数は30枚で、やばねです300点を目標としている、つまりトラッシュに古代カードを最低23枚置く必要があり、それを安定して達成するための厚めの採用としています。

なぜこの構築にしたのか?
もちろん全てに理由があります。
次章ではプレイやメタに触れつつその理由の説明をしていきます。

4.【古代バレット】の各種採用理由


前述の構築について触れていきます。

①「トドロクツキex」の不採用


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「トドロクツキex」(以降大ツキ)については、1~2枚採用する構築も直前まで練っておりましたが、【古代バレット】の性質上、大ツキを採用する場合、
①序盤のコライドンの枠の先発アタッカー
②ゲーム終盤のくるえぐるでの相手の大型を強行突破する
どちらかの運用になるかと思うのですが、
コライドンの技やドラムのために「イキリンコex」などを採用しにくい関係上どちらでも、ベンチに長く置いておける余裕はなく、「ダークパッチ」や「エネルギーつけかえ」、入れ替え札も採用し、可能であればベンチに出したターンに攻撃できる運用をするのがベターです。
ただ、上記を採用した場合、大ツキ以外の運用では、中盤終盤の安定性はともかく、序盤の安定性が大きく損なわれると試したうえで判断し、不採用としました。
大ツキ自体は「ミストエネルギー」が出た向かい風もありますが、コツキとう使いやすい非exを得たことで強化されているので、コライドンを採用せず、「イキリンコex」や「ネオラントV」を使ってぶんまわす【トドロクツキ】デッキで運用した方が強いと思います。

このような感じで3章で記載した各種採用理由を記載していき、
以降は上記の基本的な展開以外の特定のデッキに対する対面、
目次にある【カビゴンLO】、【キバLO】、【アルセウス○○】対面のベンチの作り方、戦い方をご案内します。他対面と戦い方がかなり異なり、
ここまでであまり目立っていない「ハバタクカミ」がこちらの対面では活躍します。
その後に今度は【古代バレット】を見る側に回って、
【古代バレット】に対する勝率を上げる汎用札とそのプレイタイミングを案内していきます。

ということでここからは有料記事となります。
よろしければ以降もお付き合いいただけましたら幸いです。

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