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読書感想文 史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989

史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989 - 戸部田誠(てれびのスキマ) (単行本) | 双葉社 公式 (futabasha.co.jp)

昔夏になるたびに楽しみにしていたアメリカ横断ウルトラクイズの番組の本なので買う。

1989年のアメリカ横断ウルトラクイズの王者の長戸勇人を中心に一般参加のクイズ番組とその番組に参加するクイズマニアの日々が描かれている。
アメリカ横断ウルトラクイズの他にもアタック25やクイズタイムショックなとタイトルをみるだけでも懐かしい気持ちになる。
早押しボタンを自作したり大学対抗のクイズ大会に出場するために関西から東京へ向かう電車で徹夜でクイズしたりほんとにクイズが好きな人たちがクイズ大会の為に南米から出場ギリギリに間に合うように帰ってきたり就職したばかりの会社をクビ覚悟でアメリカ横断ウルトラクイズの本戦に出場したり大学でクイズサークルを作ったりクイズの為に人生を生きてクイズの為に人生が変わっていく。
そこまで参加者に熱がありまたアメリカ横断するだけではなくオーストラリアを経由したり南北アメリカに分かれてニューヨークを目指すなど自分もひと夏の間毎週楽しみにしていた壮大なスケール感が思い出される。
終盤のコンボイクイズのスタッフや準備の様子に
テレビの持つ力を感じさせられた。
子供の頃に不思議に思っていた辞退者が出て
敗者復活がどのような仕組みだったのかが
書かれていたのも大人になった今となっては
まあそうだよなと納得した。

本気で勝負している人をテレビの人が全力ひと夏かけて追いかけて
いたからあの面白さが生まれたのだと思った。


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