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読書感想文 美術泥棒

新宿紀伊国屋書店のノンフィクションの棚で買う。

フランスに住み恋人の助けを借りて周辺の国の美術館を巡って窃盗を
続けてきた男の実話のノンフィクション。
最初は閉じ込められていた美術品を解放する
というような信念めいた物が
あるのかと感じるが
次第に自分で決めたルールも破られ
美術品も荒れるに任せて
粗雑に扱われ遂に逮捕され
悲劇が起こるのだが
美術品についての奇想天外な話であり
恋人同士の話でもあり
親子の話でもあり
中毒ともいえる窃盗癖の男の話でもある。
美術品の窃盗の多くのケースは金目当てだと
自分の屋根裏部屋にコレクションを増やすという事が目的
だったという事が捜査の目を潜り抜けていたと
いう話に物事には隙間があるのだなと思う。

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