会社員からイソ弁になる場合、年収いくらあれば時給が保てるのか?

 会社員から弁護士に転職しようとする者として、
「会社員の時給って大体いくらで、弁護士になってもその時給を保つには、年収がいくら必要なんだろうか?」
 ということが気になったので、試算してみました。


 以下の条件で検討します。


【会社員】

  • ホワイト目な会社の30歳従業員。

  • 年収800万。

  • 残業月30時間くらい。

  • 休みはカレンダー通り。

  • 休暇は有給20日と創立記念日1日。


【イソ弁】

  • 忙し目なアソシエイト。

  • 平日は10時~24時まで働き休憩1時間(平均勤務時間は13時間/日)。

  • 土日祝も3時間程度勤務。


 社保や年金や税金は難しいのでいったん考慮から除きます。


 まずは会社員の時給からです。

年収800万円のホワイト会社員時給試算

 年間の勤務日数は221日で、年に2072.75時間は仕事をしていることになります。
 2072.75時間働いて800万円を得ているとすると、時給は「約3860円/時間」となります。


 次に、イソ弁です。

同時給を保つのに必要な年収

 急がしめなイソ弁だと、年に3515時間ほど働いていることになります。
 3515時間働いて上述の会社員と同じ時給を保とうとすると、年収が約1360万円必要になります。


 ちなみに、会社員の想定年収を700万円にするとイソ弁の必要年収は1187万円、会社員の想定年収を600万円まで下げるとイソ弁の必要年収は1017万円まで下がります。


 上述の検討からは、以下の示唆が読み取れます。

  • 会社員からイソ弁に転身した場合、年収アップはあり得るが、直ちに時給アップするのはかなり難しい。転職による時給アップを実現するには弁護士としてそれなりの年収になるまで頑張る必要があり、ちょっと時間がかかりそう。

  • 新卒からイソ弁になった場合、30歳時点で年収1360万円以上もらえていれば、年収800万円くらいのホワイト会社員より良い条件で働けている。


 なお、もっと本格的に検討するならば、社保、年金、税金、福利厚生、退職金、経費算入などの要素を考慮する必要があります。
 あくまで概算的な検討ということでご承知おきください。

 「ここの数値、実態とはかけ離れ過ぎでは?」や「これも検討して欲しい!」などのご意見待っております!

 お読みいただきありがとうございました!

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