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【コラム】競技志向のポケカプレイヤーはなぜ言語化を大切にするのか


みなさんこんにちは。
ムロりんです。

4月になり新生活が始まった方も多いのではないでしょうか。そろそろ新年度の疲れが溜まってくる頃だと思いますので、息抜き程度にお読みいただけると幸いです。

また、今回の記事は誰かを批判したり攻撃したりするためのものではないということ念頭においてお読みいただけると幸いです。

では、本題へ。

最近話題の…

ここ最近、ポケモンカード界隈では、度々noteが騒ぎを起こしています。それらのnoteに関するツイートを見ていた際に、ある一つツイートが目にとまりました。

「ポケカのうまさと言語化能力の高さは別の能力である」

言語化こそが強さの証と信じて疑わない私は、そんな考えがあるのかという驚きと同時に、自分が否定されたような感情から、戸惑いを感じました。果たしてこれは本当なのか。一度落ち着いて考えてみることにしました。

ポケカのうまさと言語化能力

結論から言うと、別の能力であることは間違いないと思います。どういうことなのか、詳しく書きたいと思います。

まず「ポケカのうまさ」がすごく曖昧な表現であるので、ここでは「競技シーンにおける勝率の高さ」と定義します。
次に、参考サイトによると、一般的に「言語化能力」とは、「言葉にする力、つまり頭の中で考えていることを言葉に変換し、さらにそれを相手が理解しやすい表現で伝える力のこと」とされています。

【参考サイト】


先ほどの文は、

『「ポケカの競技シーンで高い勝率を収めること」と「自分の考えを相手にわかりやすく伝える力が高いこと」は別の能力である。』

と言い換えることができます。
このように表現してみると、さきほどのツイートは当たり前のことであると実感できました。

競技シーンで高い勝率を収める=相手にわかりやすく伝える

ということでないのは火を見るよりも明らかです。

競技志向のプレイヤーにとっての言語化

「高い勝率を収めること」「相手にわかりやすく伝えること」とは別の能力であることがわかりました。しかし、ポケカに限らず、競技志向でTCG(トレーディングカードゲーム)をプレイしている人の多くは、言語化を大切にしています。
両者は別の能力であるにも関わらず、大切にする人が多いの一体なぜなのでしょうか。
それは競技志向のプレイヤーにとって、言語化が「相手にわかりやすく伝えること」だけではないからです。

言語化の役割

言語化の役割について考えていきます。私は、言語化には大きく分けて次の4つの役割があると思います。

①思考の記録
②思考の体系化
③思考の客観視
④思考の価値化


一つずつ説明していきます。
まずは①思考の記録の役割についてですが、主に大会レポートなどが該当します。
大会に望むまでの準備、戦績、対戦の様子、大会を振り返っての感想などは、その時は覚えていても、そのうち忘れてしまうことがほとんどです。それを必要な時に思い出すために言語化し、記録として残します。

次に②思考の体系化です。これは構築を考えているとき(構築記事を含む)や事前の試合形式の調整などが該当します。
頭の中で考えているだけでは思考が上手くまとまらないことが多々あります。また、一つ一つの思考が素晴らしいものであっても、それがまとまっていなければ試合で上手く活かせないことがあります。
そこで思考を言葉に書き起こすことで、可視化され、整理しやすくなり、体系化することができます。
試合中は様々な状況に適切に対応することが迫られますが、時間が限られていますので、その場で1から考えていては時間がいくらあっても足りません。普段から思考の体系化を行なっておくことで、試合中のプレイを短い時間で適切な方向へ導くことが可能となります。

次に③思考の客観視です。これは調整相手やチームメイトなどとの構築相談や試合後の感想戦などが該当します。
自分の思考はなかなか自分自身で批判・否定できるものではありません。一生懸命考えたのですからそれが正解であると信じたくなります。
しかし、自分の思考に妄信的になってはいけません。常に自分の思考が正しいのかと、自分自身に問い続けることで適切な思考を行うことができます。
そこで大切になるのが客観視です。自分の思考を言葉にして相手に伝え、客観的に捉えることで、自分の思考を妄信せずに批判・否定を行い、思考をアップデートし続けることが可能になります。

最後に④思考の価値化です。これは有料noteなどが該当します。
自分の思考を価値づけ提供することで、その思考がよいものであれば、他者から評価を獲得することができます。
では価値化することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
一つは報酬の獲得です。もう一つはモチベーションの維持です。好きなことであっても、常にモチベーションを高く保ち続けるということは難しいです。自分の思考が評価されるということは、自分が肯定されることですので、次もいい記事を書こう、さらにいい記事を書こうというモチベーションの向上につながります。

2つの能力の関係性

言語化の役割について、私なりの考えを書きましたが、競技志向のプレイヤーが言語化する理由が分かったのではないでしょうか。では「高い勝率を収めること」と言語化の関係について考えてみます。

どちらかの能力が高ければもう一方の能力も高いのかというとそうではありません。高い勝率を収めることができたとしても、言語化が苦手な人もいますし、言語化が得意な人でも、高い勝率を収めているとは限らないのです。

ただ、どちらかの能力が高ければもう一方の能力が高いプレイヤーが多いのは事実です。特に、企業からスポンサードを受けているプロプレイヤーや、よく上位入賞をしているプレイヤーなどはその傾向が強いと思います。

まとめ

競技シーンにおいて言語化を大切にすることは、デッキ構築やプレイの質を高め、勝率の上昇へとつながると考えられるので、競技志向のプレイヤーは言語化を大切にしているのだと思います。

私自身、競技的にポケカを始めてまだ日が浅く、たいした実績もありません。最近は、自分の思考を言語化し、発信していくことで自分を成長させたいという狙いがありnoteを書いております。

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ではまた次の記事でお会いしましょう。

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