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浮世風呂の三助さん

いよいよ初日が迫ってきました八月納涼歌舞伎。猿之助さんは第二部と第三部に出演なさいます。第三部は昨日まで過去作品を振り返ってきた弥次喜多。第二部は舞踊劇「浮世風呂」です。

こんなに早くまた浮世風呂が観られるとは想定外です。これ、本当に面白くて楽しい。観た方は絶対にクセになる!

猿之助さんのTHE・真骨頂だと思うのです。

「浮世風呂」は澤瀉十種の内の一つ。澤瀉屋のお家芸です。昭和12年初代猿翁(現 猿之助さんの曾祖父)が初演。昭和42年に当時三代目猿之助(現 猿翁)が復活させ、長唄から常磐津に変更し、群舞をなくし、’なめくじ’を着ぐるみから女方へ変えました。って、着ぐるみだったと聞いてびっくりでした。

今回の なめくじ役は團子くんが初役で務めます。猿之助さんが亀治郎時代に演じ、その時の三助はもちろん三代目猿之助さんでした。それが四代目が三助、團子くんがなめくじの時代がやってきました!

猿之助さんが三助を踊るのは3回目です。私は前回初めて拝見し虜になりました。ちなみに三助と なめくじ両方を踊っているのは当代猿之助さんだけだそうです。前回は2017年6月歌舞伎座。お相手は種之助くん。とっても可愛らしかったです。

三助というのは名前ではなく職業。名前は政吉。確か今は存在しないと思う三助さんは、銭湯で働く男性です。お湯を沸かす、お客の背中を流す、番台業務の三つの仕事をするから「三助」だそう。

初めて猿之助さんの三助さんを観て惚れてしまった。踊っている姿にウキウキ楽しくて客席でキャッキャしてました。軽快で、いつもどおり一瞬たりとも止まらない。踊りが巧みなのは言わずもがな。爽やかでクール、だけどほのかな色気がある。露出度満点なのに(笑)いやらしくないのが猿之助さんの良いところ。

いかにも仕事できる人でしょ!あの微笑みがずるい(笑)口角上げて微笑んだ時の爽やかなこと!チケットを買い足し、合間を見つけて幕見席でも楽しみました。幕見の浮世風呂は1000円だったのですよ。

約25分くらいの短い踊りですが、内容は濃厚。そして、秒で終わってしまう感覚。ほぼ裸(しつこい笑)、体一つで魅了する踊りは必見です。

後半の「まぜこぜ節」の場面。ここテンションが爆上がりするところです(笑)いろんな曲に合わせ、男女入り乱れて短い時間で踊り分けていきます。前回はイヤホンガイドで振りの説明があったので、曲と振りが何なのかわかるとより面白いです。今回も入るかな。


もう、猿之助三助さんについてはずっと話していられるほど好きなのですがこの辺りで。絶対にクセになりますから(笑)あんな三助さんがいたら、その銭湯は人気になりますって。


「㐂のし湯」明日オープンです。


aya


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