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大阪観劇旅 2日目

大阪旅の2日目のお話です。

本当は松竹座で歌舞伎を観ようかと思ったのですが休演日でした。1日目に行った浪速クラブの近くにもう一つ劇場があるのを発見。

なんと目と鼻の先で二つの大衆演劇の公演をしていました。歌舞伎で言うと歌舞伎座と新橋演舞場。初めてなら間違えそうな距離です。

「朝日劇場」では「たつみ演劇BOX」さんが公演中でした。お芝居にも力を入れていて歌舞伎と同じ演目を上演することも多いと聞き、行くことにしました。

お昼からの公演前に少し観光を。劇場まで歩いて行けそうな「四天王寺」へ。ここだけ来た記憶があって再訪でした。

写真で巡っている体験をどうぞ。

石鳥居

鳥居の上真ん中の扁額(へんがく)は、チリトリの形をしています。これは、全ての願いをすくいとって漏らさない阿彌陀如来の本願を現しているそうです。

極楽門

昭和37年、なんと松下幸之助氏の寄贈により再建された西大門。極楽に通ずる門の意味から、通称 極楽門だそう。

五重塔

ここは有料エリアになります。塔を中心に回廊で建物が繋がっています。ぐるっと歩きました。

清々しい気持ちになりました。

仁王門

有料エリアを移動をして六時礼讃堂へ。

六時礼讃堂

残念ながら工事中!ここには薬師如来や四天王等をお祀りしているらしいです。


いい時間になったので朝日劇場にゆっくり向かいました。新世界を通って通天閣を初めて間近に見ました。

突き当りに大きなタコ(笑)

驚いてしまったのは、開演時間を間違えてた(笑)

入口が静かなので嫌な予感しました。

ここは予約料だけ先に振り込むシステムなので、スタッフの方が私が来ないことを心配してくれていました。

初めて来たので間違えてしまって。。から話が弾んで、歌舞伎ファンでお芝居を楽しみにしてきたと話しました。

するとミラクルが。役者さんの休演で急きょ演目が変わり、新作狂言をやる予定が、歌舞伎でも馴染の演目になったんですよと。

とりあえず入って1部の舞踊ショーを楽しみました。

小泉たつみ座長

花道もあり、舞台の奥行もあって広かった。たつみさんの女方は大人な雰囲気で素敵でした。

次のお芝居が始まってびっくり。
なんと「法界坊」でした。

新世界でダイレクトに浅草物とは味なものですね。座員の方たちは関東の方なのでしょうか。江戸弁が気持ちよかった。

法界坊は思い出がたくさんあります。

私が歌舞伎を観始めた頃、浅草の平成中村座で勘三郎さんの虜になりました。その後、猿之助さんが歌舞伎座で演じました。

話の筋はだいたい同じなのですが、大衆演劇のほうがわかりやすく、さらっとしていたかも。

なんせ勘三郎さん猿之助さんの小っちゃい法界坊しか観ていないから(笑)二人のこってりした演技は不気味な人物像を作り出していました。

たつみさんは巧みで面白かった。すごく笑って楽しかったです。長身ですらっとしてかっこよかった。

すごい!と思ったのが、芝翫さんや歌六さんが演じていたお役を女性がしていたこと。何かにつけ法界坊をやり込めるお役を、辰巳小龍さんという方が演じていました。

これがかっこいい!あれだけ気持ちよく啖呵を言ってくれるとスカッとする。まさに江戸の女性でした。しかもチャーミングでユーモアあるし。たつみさんと二人の場面は見応えありました。

歌舞伎では、法界坊の穴掘り場面は舞踊仕立てで好きです。猿之助さんのリズムに乗った穴掘りは最高に面白かった。大衆では踊り的な要素はなかったですね。

楽しくてあっという間でした。懐かしかったです。私は観るべきものを観たのだと思う。きっかけ作ってくださった方にも感謝です。

お芝居の後、たつみさんの口上がありました。

小泉たつみ座長

さらに舞踊ショーがあったのですが、私には時間がなく断念。でもお芝居を観ることができて嬉しかったです。

帰り際、法界坊だったのですねー!と受付の方に興奮気味の感想をお伝えしました。歌舞伎ファンにも大衆演劇を観てほしいですね、と意気投合(笑)働いている方の大衆演劇愛に触れることもできて嬉しかった。こういう出会いにパワーをもらう。

有難うございました。


2日間、好きなことしかせず、好きな人にしか会わず。最高に楽しい旅でした。観光するよりお芝居を観ていたほうが私らしい。

大阪ありがとう。また行きます。


aya


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