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本帰国後の仕事(復職)について

お久しぶりです!

昨年夫の駐在期間満了に伴い、約2年のマレーシア帯同生活が終わり無事本帰国しました。

2020年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行が始まった年で、マレーシア滞在期間の後半はロックダウンや感染防止対策などの制約を受けながらの生活でしたが、夫婦で可能な範囲内で楽しみを見つけながら充実した帯同期間を送ることができました。滞在中はオンライン・オフライン問わずたくさんの方々にお世話になり本当にありがとうございました。

さて、元々夫の駐在は短期間の予定でしたので、私の1番の懸念点は帰国後の仕事についてでした。新卒から総合職として主に営業分野で経験を積み、仕事が生きがいでもあったので、2年も休職していてキャリア的な躓きや遅れが生じるのではないかと不安な面が多かったです。帯同中は勤務先を自己都合休職し、戻る先を確保していましたが、身近に同じような経験をしている駐在妻(元駐在妻の方含む)の方はまだ少なく、中々相談できる人がいませんでした。

私の勤務先にも帯同経験をされた方はいませんでしたし、渡航後も日本での仕事を退職して来られた方としか接する機会が無く、まだまだ海外赴任による配偶者のキャリア支援は充分ではないと感じました。

また我が家のように会社都合の海外赴任の場合、基本的には数年で本帰国することが前提であることが多いため、現地就労の為のビザの取得などもマレーシアではまだまだハードルが高く感じました(自身が現地就労してしまうと、医療費・保険・住宅・各種補助など夫の会社からの福利厚生も受けられなくなるため)。同様に現地の大学院進学なども興味はあったものの、夫の駐在期間の終わりがはっきり分からないこと、学生ビザへの切り替えに関する知識もサポートも乏しいこと、金銭的な事情から断念しました。

色々悩んだ末、休職して渡航し帯同中は専業主婦をしていましたが、マレーシア滞在中は夫の会社の方との交流、習い事やインターネットを通じた友人作り、英会話やTOEICの勉強・受験、ボランティア活動への参加など、新しい経験や出会いを積極的に取り入れるようにはしていました。とにかく今自分が出来ることをやってみようという気持ちでした。

帰国後、隔離後1週間程度ですぐ復職し、紆余曲折ありまた休職前にいた部署へ出戻りました。2年ぶりの仕事はコロナのお陰で在宅ワークが中心となり働きやすさは改善されていたものの、業務内容の変化やブランクの影響もあり、仕事に慣れるまでは半年程掛かりました。

多少危惧していたのですが、休職前と同じ仕事に就いたことで徐々に「あれ、私今本当にこの仕事やりたいんだっけ?」と思うようになりました。休職前の待遇や給与が保証されていることやコロナの時期に就職活動をせずに済んだことを考えると退職しなくて良かったと思う反面、やはり2年の間に大きく環境も変わり自分がやりたいこと、出来ることも変化していたので、段々前と同じ仕事に物足りなさを感じるようになりました。

「やっぱり転職するしかないのかなー」と感じていた時、私が勤務するグループ会社の本体(純粋持株会社)で勤務するチャンスが得られる公募の案内があり、駄目元でチャレンジしてみたところ無事に合格することが出来、今春からそこで勤務しています。

本体では主に株主として子会社へ経営管理や指導をするなど、簡単に言えばグループ内コンサルみたいな仕事をしています。これまではどちらかというと現場仕事だったので、通用するのか不安もありましたが今のところ毎日新たな学びや多くの出会い、より視座の高い経験が出来てとても充実しています。

2年も休職して専業主婦をしていて(しかも子育てが理由でもないし)、ましてや復職してまだ半年なのにキャリアアップやステップアップなんて出来ないと思っていましたが、思い込みや過剰な不安を抱くよりも、備えあれば憂いなしで、その時点で自分に出来ることをコツコツやり続ければ評価して貰えるんだなと感じました。

推測ですが合格できた理由は、休職前に仕事である程度実績を残していたこと、その経験が公募先でも活かせること、社会人になってから国家資格を取得するなど継続的に学んでいたこと、休職中にTOEIC900点を取ったり不慣れな環境でも積極的に現地に溶け込む努力をしたこと、その間自身のキャリアについて真剣に考えていたことなど、が評価して貰えたんじゃないかなと思います。

という訳で、危惧していた復職後のキャリアですが今とても良いスタートを切れています。まだここがゴールではないので更に自己研鑽に励む必要はありますが、今の部署で何年か修行・活躍したら子会社の役員など経営に携われるチャンスもあるらしいので、諦めないでもがき続けてチャンスの女神が手を差し伸べた時にちゃんとその手を掴めば、大したキャリアじゃないとか女性だからとか何年か休職してたとかはあまり関係ないんだと思います。

自分には無理かなぁと諦めていたことに急に手が届きそうになってびっくりしていますが、まあどう転んでも楽しめるようにまたコツコツ頑張ろうかなと思います。海外生活はしばらくはもういいかなという感じですが、あわよくば将来私自身で海外赴任が出来たらいいなとも思います。

2年前の自分には「心配しなくても、コツコツ努力してチャレンジを恐れなければ未来は開けるよ。人と比べずに自分を信じて突き進もう」と教えてあげたいです。これからご家族の海外赴任に帯同する方、心配せずに駐在生活を楽しんで下さいね!とても貴重な経験ができますし、家族の絆も深まりますよ。

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