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分娩レポート 2023年10月30〜31日

出産して10日が経った。
忘れないうちに当日のことを残しておきたい。

10月30日
 14:30から定期検診があった
 朝からお腹の右側の方が痛く、便通のような痛みだな、と感じながらも
 前駆陣痛の可能性が頭にちらつく。
 検診時にそのことを先生に伝えるも破水や痛みの時間間隔が規則的になったら
 教えてとのことで終わる。

 家に帰りソファに座っていると、やっぱり  痛い
 18:00くらいからなんか痛みが発生したり治ったりが繰り返される。
 慌てて陣痛アプリをダウンロードして間隔を計測。
 18:30までの間に3回の痛み発生。
 うーん。ピッタリ10分間隔だなぁ、と意外と冷静に
 夫くんへLINEで連絡。「すぐ帰る」と返事。(ありがとう)
 
 シャワーこれから浴びれなくなるんだった、と思ってシャワーを浴びる
 痛みは全然我慢できる痛さ。ただ、鈍痛でちょっと歩きにくいって感じ。
 19:00シャワーから出ると少量の血が混じった液体が出てきた。
 
 産院へ電話。
 それ破水かもしれない、そうするとまずいからすぐきて欲しい。
 いつ頃来れる?
 陣痛タクシーを呼ぶ時間を考え、19:45には着きますとお伝え。
 
 陣痛タクシーの会社に連絡。20分くらいかかるってことだったので
 炊いていたお米と明太子食べる。
 バッグの準備してタクシー来たので乗る。
 夫くんも職場から直接病院へ向かってきてくれてるみたいで夕飯をコンビニで
 買ってきてもらうようお願い。

 19:45
 病院について陣痛室に通される。
 子宮開口は4cm。破水ではなくシャワーの水分が垂れていただけだった。
 このまま大部屋か個室で子宮口が開くのを待たないといけないとのこと。
 大部屋予定だったけど、痛いのを他人がいる部屋で耐えるのは嫌だと思い、
 急遽個室を選択。
 
 20:30
 個室に移動。到着していた夫くんと一緒に部屋へ。
 おにぎりなどを食べて作戦会議。一度夫くんは家に帰り
 私服に着替えて再度戻ってくることに。
 その間も5分間隔くらいで陣痛は続いてた。
 でも会話したり人を気遣う余裕はまだあった気がする。
 テレビを見ながら夫くんの戻りを待つものの、笑うと本当お腹痛い。 

 22:30
 陣痛の感覚が3分おきくらいになる。
 助産師さんにお腹にモニターをつけられる、
 お腹の張り具合と赤ちゃんの心拍がそれぞれ数値で確認できる機械。
 
 23:00
 夫くん 帰還。一緒にテレビを見ながらその時を待つ。
 一度子宮口の大きさを確認してもらう6cm。
 結構痛いのに2cmしか広がってないのか・・・ちょっと残念な気分。
 お腹が痛むたびに張り具合を測る機械の数値が上がる。
 まだ、まだなのか・・・?
 助産師さんの一人に聞いてみると
 そんな喋ったり笑顔になれるうちはまだまだ、本陣痛はそんな余裕なくなります
 と言われる。
 人が不安がってるのに!と思いながら痛みに耐え続ける。
 
 10月31日
 2:00
 もうこの痛みに慣れてきたし寝れるんじゃないかと思って
 ベッドに横になる。夫くんも椅子を使って横になる。

 ばちん

 お腹の中で何かがブチ切れる音がした。
 あれ、私お漏らししてる・・・?
 てか、いっっっったぁぁぁぁい!!!!

 本陣痛恐るべし。本当に痛いし我慢できないし、むしろ呼吸できてる?って
 くらい痛い。
 夫くんにナースコール押してもらって助産師さん登場。
 車椅子に自力で(本当に痛いのに)乗車、すぐに分娩室へ。

 分娩台に乗るように言われる。
 え、これも自力?無理無理無理無理。と思いつつどうにか乗る。
 子宮口確認 7cm。 え、1cmしか開いてないし、あと3cmどうするの?
 痛くて叫んでいた気がする。
 
 痛みが来てもイキんではいけないので、息を吐く。
 吸って口からフゥーっって。
 「どうしたらいい」「痛い」「出ちゃう」「爆発する」とか
 いろんなことを言っていたし、叫んでた。
 夫くんにも「お茶欲しい」「ウチワあおいで」「背中押して」とか
 要望を全部口に出してやってもらった。
 本当に乗り越えられたのは彼の存在がデカすぎる。
 「大丈夫」「順調だよ」ってずっと声をかけてくれて
 その時は痛すぎて思えなかったけど、今思うと本当にありがたいなぁ。
 あと立ち会いなしで産んだ人たちのメンタルってすごいなとも思う。

 しばらく痛みと痛みなしのタイミングの繰り返し。
 この時が結構辛かった。早く出したいのに、
 出したら裂けるから出しちゃいけないというジレンマ。
 早く、子宮口開けよって怒りに似た感情が生まれていた。
 子宮口を確認してもらう、7cm。
 え、何も状況変わってないってどゆこと?と思いながら
 痛い・ムカつく・早くして!みたいな感情がmix。

 3:00
 そうこうしているうちに違う助産師さんが様子を見にきて
 「分娩促進剤」を打つことを推奨。
 あかちゃんが辛い状況になってしまっているらしい。
 何やら本人の同意のサインをもらわないといけないみたいで
 書類へのサインを求められる。
 どうでもいいから早くして!と思いながらサイン。

 酸素?が足りていないみたいで、なんか酸素マスク見たいのをつけられる
 何が楽になったか全然わからずひたすら痛みに耐える。

 どんどん痛みの間隔が短くなってきて、いよいよ子宮口確認。
 10cm。イキみのOKが出る。
 今度は息を吐かずに下腹部に全力を入れろとのこと。
 んー!!と何度もやってみる。マジで痛い。
 そして便が出そうになるので、テニスボールでそちらを押さえてもらいながら
 痛い腰を夫くんに押してもらう。
 後から彼に聞いたら背中から腰へ、お尻へと赤ちゃんが下に動いていることが
 押しているときわかったんだそうだ。

 本当に痛みの絶頂ピークが来てて、助産師さんに「頭が出てきたよ」って
 言われたけど、それについても内心「じゃぁ早く出てこいよ!」と
 蝶野さんばりに切れていた。

 そしてもう一人の助産師さんと医者が出てきて、3人体制へ。
 会陰切開をされたけど、お腹の痛みで気づかず、イキみ続ける。
 助産師さんが私のお腹に両手を当てて、
 「次のイキみで私の力に負けないようにイキんで」と言われて
 こいつ何言ってんだ、と思ってたらめちゃくちゃ押された。
 出てこいやぁぁぁー!!って思いながら、そして助産師に負けないように
 めちゃくちゃイキんだ次の瞬間に、おぎゃぁと産声。
 
 5:28 息子ちゃん爆誕

 30分くらいかけて会陰縫合して赤ちゃんを綺麗にして
 重さを測って、夫くんの腕の中へ。

 とても可愛い。可愛すぎる。どうしよう。

 30日の18:30くらいから痛みがはじまったので
 私のお産は約11時間かかったことになる。
 今回は初産であり痛いものみたさで自然分娩を選択したけれども
 もし第二子を産むのであれば迷わず自然分娩を選択したいと思う。
 でも産まれてきた我が子に会えた時はそんなのどうでも良かったし、
 この世に、そして私達夫婦の間に生まれてきてくれ本当に有難うと思った。

 人によってお産の長さは全然違うので
 あくまでも一例として読んでもらえたらと思います。

 

 

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