懐かしい匂い

 最近暑いですね。とてつもなく暑い。熱中症対策はしっかりしましょう。

 きょうは「匂い」について。匂いと言っても花の匂い、カレーの匂いとかでは無く、「ふと昔のことを思い出す匂い」です。

 ふとした時に、「あ、これはあの時の匂い」と感じ、ひどく懐かしい気持ちになることがあります。夏など特に顕著です。小学生時代の夏休みのビジョンが強く印象に残っているからでしょうか、夏の早朝の匂い、ひぐらしが鳴く夕方の匂い、夜の匂いで、小学生時代のラジオ体操、虫取り、花火の記憶が蘇ります。

 季節に関係なく、「あっ、あの時の」と思う匂いもあります。学生時代にイギリスに留学した時のあの匂いだ、とか、サークル仲間と徹夜して作業をしていた時の匂いだ、とか。こちらの方は感覚的な、本当はそんな匂いなんてしていないのにしていると感じていただけかもしれません。しかし、とてつもなく懐かしく感じるのです。

 調べてみると、この現象には名前があって、「プルースト効果」と言うそうです。「嗅覚は大脳辺縁系と直接結びついており、つまり、香りは本能的な行動や感情に直接作用する」(出典:promotool.jp.wp/?p=160)ということだそうです。匂いを感じたとき、頭に懐かしい記憶が思い浮かぶのは、そのせいなんでしょうね。

 私の場合は嫌な記憶ではなく、楽しかったときの記憶が蘇るので、この感覚を楽しく思っています。ただ、昔のことばかりを懐かしみ、今を少し疲れた目で見てしまうのは、良くないかもしれません。今の「匂い」もしっかり覚えておくようにしたいです。

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